まだまだ使えるiPhone 8!でもバッテリーの状態は大丈夫?

2018年10月26日にiPhone XRが販売をスタートした。これでiPhoneの最新モデルはiPhone XS/XS Max/XRと出そろったが、2017年リリースのiPhone 8や8 Plusのユーザーも多いのではないだろうか。

「買い替えはまだまだ先のこと…」なんて思っている人でも、やはり気になるのが“バッテリー容量”。iPhoneはリチウムイオンバッテリーを採用していて、旧世代のiPhoneのバッテリーと比べれば耐用年数は長いものの、消耗品であることに変わりはない。バッテリーの劣化はどうしても避けられないうえに、それは徐々に進むため、バッテリーが現在、どんな状態なのかを体感的に知ることは難しいのが実情だ。

使い込んだiPhone 8のバッテリー容量はどうなっている?

2017年にリリースされたiPhone 8は、長い人なら1年以上使い続けていることになる。バッテリーの劣化はそれなりに進んでいるはずだが、iPhoneシリーズならバッテリーの状態を簡単に確認できる。「設定」アプリを起動し、「バッテリー」から「バッテリーの状態」をタップすればOKだ。

ここに表示される「最大容量」の数値が、新品の状態と比較したときのバッテリー容量を示している。バッテリーが劣化すると、この最大容量の数値が低下し、それにともなってiPhoneを使用できる時間が短くなっていく。

iPhoneシリーズのバッテリーは、著しく劣化すると、以下のメッセージが表示される。

「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple 正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。サービスオプションについての詳しい情報……」

この状態でも、引き続きiPhoneは利用できるが、本来のパフォーマンスは発揮しづらくなる。早めに交換したほうがいいだろう。

なお、iPhone 8のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを500回繰り返したあとでも、本来の容量の最大80%を維持するよう設計されている。1日の最後に充電するスタイルなら、1年半近く使っても、それほど劣化はしない計算だ。

iPhone 8 Plusのバッテリー容量も同様に確認できる

iPhone 8 Plusは、iPhone 8に比べてディスプレイのサイズが大きい。その分、電池が消耗するため、より大きな容量のバッテリーが搭載されている。

このiPhone 8 Plusも、ほかのiPhoneシリーズと同じく、上で紹介した方法でバッテリー状態を確認できる。かなり使い込んでいて、バッテリーの劣化が気になる人は、一度、確認してみるといいだろう。

iPhone 8のバッテリー交換を行うには?

iPhone 8/8 Plusのバッテリーは内蔵式なので、ユーザーが自分で交換することは難しい。「著しく劣化」のメッセージが表示されたり、使える時間が体感的に短くなったりしたら、Appleの修理サービスを利用して、バッテリーを交換するといい。

気になるiPhone 8のバッテリー交換費用は?

iPhone 8/8 PlusのバッテリーはAppleの修理サービスにて3200円で交換できる。ただし、この価格は2018年12月31日まで。2019年1月1日以降は、5400円に改定される。

無料でiPhone 8のバッテリー交換をするには?

iPhone 8/8 Plusのバッテリーは、特定の条件を満たせば無料で交換できる。具体的には、バッテリーの容量が最大容量の80%を下回っていて、AppleCare+の保証対象となっている場合だ。

AppleCare+に加入すると、上記のバッテリー交換以外に、保証やサポートが iPhone の購入日から 2 年間に延長される。さらに、過失や事故で負った損傷への修理サービスを、無料で2 回まで受けられるようになる。価格はiPhone 8で14,800円、iPhone 8 Plusで16,800円となっている。

ただし、このサービスへの加入は、購入時から30日以内という制限がある。iPhone 8/8 Plusを購入してから30日以上経過している場合は、もうその本体でのAppleCare+は加入できない点に注意しよう。

iPhone 8の具体的なバッテリー交換方法は?

では、実際にiPhoneのバッテリー交換をしたくなったら、どうすればいいのだろうか? その具体的な方法をご紹介しよう。

「配送修理」の場合は、Appleリペアセンターへの配送を手配すれば、指定の配送業者の集荷を待つだけでOK。わざわざ持ち込まなくて済む分ラクチンだが、修理には1週間ほどかかってしまう。

一方、「持ち込み修理」の場合は、Apple Store直営店かApple正規サービスプロバイダで予約し、iPhone 8/8 Plusを直接持ち込むことになる。その場で修理してもらえるため、待ち時間は短くて済むが、故障内容によってはAppleリペアセンターまで送られ、1週間ほどかかる場合もある。わざわざ持ち込んだからといって、必ずしもすぐに直るとは限らない点に注意したい。

発売から1年程度のiPhone 8/8 Plusは、ふつうに使っている分には、まだまだバッテリーの交換は必要ないだろう。しかし、使っているうちにバッテリーは劣化し、いつか本来の性能が発揮できなくなる日は確実にやってくる。

「最近バッテリーの持ちが悪くなったかも」と感じている人は、設定アプリから一度、バッテリーの状態を確認してみることをおすすめする。そして、必要に応じてAppleの修理サービスを利用し、バッテリーを交換しよう。決して安くないiPhone 8/8 Plusだけに、バッテリーもきちんとメンテナンスして、大事に使っていきたいところだ。