明日発売のiPhoneXRは“買い”なのか?オススメなのはこんな人

新型iPhoneの発表から早1か月が経ち電車の中を見渡すと、ちらほらとiPhone XS(と、iPhone XS Max)を手に入れた人たちを見かけるように。

そして10月19日、XSシリーズと同時に発表されたiPhone XRが明日10月26日に販売開始されます。

今回はそのiPhone XRについて解説していきます。

iPhone XRはXを超える性能

 iPhone XRは、2018年9月21日にアップル社の新製品発表イベントでアナウンスされた新型iPhoneのひとつです。

iPhone XSシリーズが高機能な性能をすべて盛り込んだ高価格ラインだとしたら、iPhone XRは必要十分な機能を備えたエントリーモデルといったイメージに近いでしょう。

多くの最新機能や高性能なカメラを備えたiPhone XSシリーズの影に隠れてしまっていた感じは否めませんが、ポップなカラーラインナップと実はiPhone Xを超える性能の良さを備えているiPhoneの新機種です。

iPhone X以前のモデルからの買い替えを検討している方にとっては、ぜひチェックしておきたいモデルです。

【iPhone XR基本情報】
・価格:8万4800円~
・メモリ:64GB、128GB、256GB
・ディスプレイ:6.1インチLCD
・防水性能:IEC規格60529にもとづくIP67等級(最大水深1メートルで最大30分間)
・チップ:A12 Bionic
・カメラ:12MPカメラ ※デュアルカメラではない
・セキュア認証:Face ID

iPhone XRの特徴

 さらに詳しくiPhone XRの特徴を見ていきます。

■Liquid Retinaディスプレイを採用

iPhone XRでは、iPhone Xから採用された全画面ディスプレイ(ノッチあり)が採用されています。

ディスプレイサイズは6.1インチで、iPhone Xの5.8インチよりもさらに大きなものとなっています。

ディスプレイには、新開発のLiquid Retinaディスプレイが採用されており、高度なカラー補正機能によって、表示されるコンテンツを自動的に広色域で表示します。

また、「True Tone」と呼ばれる補正技術によって6つのチャンネルの光センサーが、周囲の光の色温度に合わせて、画面上のホワイトバランスを微調整する機能が備わっています。これによって、ディスプレイ上のコンテンツがあたかも印刷物のように鮮明に表示されるようです。

■6色のカラーリング

iPhone XRの最大の特徴は、iPhone 5Cを彷彿させるポップな6色のカラーリングです。

iPhone 8と同じようなガラスとアルミフレームによるボディには、Appleが特別に開発したものです。精密に機械加工された構造フレームは、背面のガラスと色を合わせるように酸化皮膜処理されています。

カラーリングには、イエロー、ホワイト、コーラル、ブラック、ブルーそしてプロダクトレッドが用意されています。

注目すべきは、これまではタイミングが遅れて発売されていたプロダクトレッドカラーが初めから用意されている点でしょうか。

※ProductRED:販売収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に寄付されるプログラム参加商品のこと。

実はiPhone Xよりも高性能!

■A12 Bionic搭載

iPhone XRの心臓部、CPUにはiPhone XSと同じA12 Bionicチップが搭載されます。

iPhone Xに搭載されていたA11チップと比較して、最大15%も高速な処理を可能にします。また、消費電力も最大で50%も少なく済むという優れものです。

iPhone XRは今回発表されたモデルのなかでは“廉価版”と表現されることもありますが、実はiPhone Xよりも高性能なのです。

iPhone XRはどんな人におすすめ?

 上記のように実は高性能で、しかもカラーリングも豊富なiPhone XRですが、「買い」でしょうか。

筆者としては、久しぶりに「これは、買いだな」と思えるiPhoneだと思います。確かに、性能を比較してしまうとどうしてもiPhone XSの方に軍配が上がってしまいますが、

「iPhoneは買い換えたいけど、XSは高すぎるからな~」
「正直デュアルカメラとかいらない」
「iPhoneはカバーをつけないで使う派(XRなら本体のカラーを楽しめる)」
「5Cのポップなカラーが好きだった」

なんていうユーザーはぜひ、実機を触ってみて購入を検討してみると良いかもしれません。