Googleの新型スマートディスプレイ「Home Hub」について知っておくべきことすべて

これ、こんなの欲しかった!

キッチンにいて音声であれこれデバイスに指示しながら、もう小麦粉のついた手でレシピを表示するタブレットをいじらなくていい。セルフスタンディングだからタブレットではどこに立てかけるか困っていた置き場所にも、もう困らない。

Googleがイベントで発表したデバイスはどれもかわいいデザインに機能性もすぐれたものばかりでしたが、ひときわ目を惹いたのは、このぽってりとした風貌のスマートディスプレイ「Home Hub」。米GizmodoのRhett Jones記者が会場からレポートしてくれました。

音声アシスタント + ディスプレイ = Home Hubの誕生

Facebookが先日、スマートディスプレイをなんの前触れもなく突如発表していましたね。Googleも負けじとばかりに、それよりもぐんと機能性にあふれ、IoTを満載したスマートディスプレイ「Home Hub」を発表しました。Google Homeにディスプレイが搭載され、音声アシスタントとディスプレイが一体となったこのセルフスタンディングデバイス、米国では150ドル(約1万6900円)から予約注文を開始しています。(日本は現時点では発売未定)

プライバシーに対する懸念の声や、何のためのものかわからないという世間の声に反し、なんと全米の家庭の27パーセントがなんらかのスマートアシスタント機器を購入しているという事実は衝撃です。スマートアシスタントの普及に伴い、スマート照明、セキュリティカメラ、音声コマンドで操作できる電子レンジなどのIoTアクセサリを多くの人が導入するようになってきています。

スマートスピーカーはキッチンで便利。音声アシスタントを使いながら、料理の動画を再生したり、バックグラウンドに音楽を流したり。スマート市場が成長するに従い、料理などの場面で「画面」が有用であることがわかってきたところで、スマートスピーカーが製品化されました。

スマートディスプレイに関してGoogleはまだ三番手ですが、スマートスピーカーに関しては、市場のリーダー的立ち位置にいます。Google Assistantは堅調な音声アシスタントであり、 Home、Home Mini、上位製品Home Maxのいずれもレビューは好評でした。どのスマートスピーカーも似たような機能を搭載していることを考えると、現在大衆は「どれにしようかな状態」であることがわかります。そんな中、Google Homeにディスプレイが付属し機能性も大きく高まったHome Hubは、市場でもっともすぐれたスマートデバイスの座を獲得したのではないでしょうか。

Google Homeスマートディスプレイは、Lenovoがこの夏発表したAndroid搭載機種と機能的には似ています。天気や時間を聞いたり、ウェブにアクセスしたり。 Android Thingsのプラットフォームでスマートホーム機能を操れます。 Home HubはGoogleの自社製品。YouTubeとの連携は期待してよいでしょう。ここはAmazonのEcho Showがかなわない点。Google Home HubにはいっているYouTubeはスマディスに特化されたバージョン。もちろん音声に反応するように作られています。YouTube PremiumやMusicも6カ月間無料でお試しできます。もちろん検索、マップ、カレンダー、写真とその他の機能もスマートディスプレイに最適化されています。

さまざまな機器をひとつに集約できるすぐれた機能性

写真機能は中でも非常に期待できる機能で、Live Albumでは、自動的に写真をGoogle PhotoアカウントからアップロードしてHome Hubに表示したり、かわいいフォトフレームも作れるようになっていました。

Homeのメイン画面から、ひとつのインターフェースですべての機能を操れるのが、どうにも便利そうです。さまざまなデバイスにあるたくさんのアプリと互換性のある数百のブランドの数千のデバイス...それをどう組み合わせるかという悩みを一挙に解決してくれます。インターホンが鳴ったらスマートディスプレイに訪問者が表示される...。そんな時代がやってきたのです。

背面に搭載されたスピーカーを覆う布の生地は他のHome製品とおそろいのもの。カラバリはグリーン、ピンク、ダークグレー、ホワイトとなっています。Home Hubは本日より150ドルから予約注文できますが、世界各地での販売日は未定です。 米国、英国、オーストラリアでの発売は10月22日から。