Nintendo Switch Onlineのセーブデータお預かり、解約後には削除?FAQに記述が見つかる

今月19日(火)に正式スタートする、ニンテンドースイッチ向け有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」。その目玉機能の1つである「セーブデータお預かり」、すなわちクラウド上へのセーブデータが、同サービスの利用期間外(解約後)の保管を「保証いたしかねます」と公式FAQに記載されていることが明らかとなりました。

同様のFAQは米任天堂サイトにも確認されています。そちらに付記された「スイッチ本体に保存されたセーブデータは引き続きご使用できます」との一文から、クラウド上のセーブデータは利用期間の終了後に削除される可能性がうかがえます。

本体内のセーブデータをSDカードや外部ストレージにバックアップできないNintendo Switchにとって、セーブデータお預かりは本体の不具合からデータを守る唯一の手段です。本サービスが始まる以前は、なすすべなく100時間以上のセーブデータを失った人も少なくないはず(筆者を含む)。

オフィシャルな説明によれば、サービス加入中はインターネットに繋がっていればスリープ中でも自動的にセーブデータがバックアップされるとのこと。またクラウド上のセーブデータは、同じニンテンドーアカウントに紐付いた別の本体にダウンロードできるため、事実上3DSやWii Uの「引っ越し」も兼ねています。

ちなみにマイクロソフトのXbox Oneは、ゴールドサブスクリプション(有料オンラインサービス)を契約していなくてもクラウドへのデータセーブが可能です。

かたやソニーのPS Plusも、解約後6ヶ月はクラウドセーブデータは保持され、その間に再契約すればアクセスできます。つまり「有料サービスの解約後にクラウド上のセーブデータを直ちに消す」ことは一般的ではありません。

なお本体から外部ストレージへのバックアップについては、以前も米任天堂社長のレジーさんことReggie Fils-Aimé氏が「海賊行為やコアソフトウェアの改変やハック」に利用されることへの強い警戒感を表明していました。3DSやWiiで破損したセーブデータを利用してシステムをハックされた過去もあり、この方針が変わることは望み薄とも思われます。

セーブデータお預かりが有料オンラインサービスを解約することへの抑止力にもなり、外部ストレージへのバックアップ禁止によりスイッチのシステムを守れる。長年にわたりハードの改造や海賊ソフトと戦ってきた任天堂がたどり着いた最適解かもしれません。