「Firefox 62」正式版リリース、「CSS Shapes」サポートでテキストが画像を回り込む印象的なレイアウトが可能に

ウェブブラウザ「Firefox 62」の正式版が公開されました。デスクトップ版では新規タブページ「Firefox Home」の刷新が行われているほか、「CSS Shapes」をサポートした点が大きな変更点。また、iOS版のブラウザの背景をダークモード/ライトモードで切り替えられるようにもなりました。

デスクトップ版Firefoxの変更点で最もユーザーの目に付きやすいのは、新規タブページ「Firefox Home」の刷新。これまでは新規タブページの「トップサイト」「Pocketストーリー」「ハイライト」は1行までしか設定できませんでしたが、Firefox 62では最大4行まで設定できるようになりました。

こんな感じで、各4行まで設定可能。

また、メニューにあるトラッキング防止機能のオン/オフが簡単になったという変更点もあります。

トラッキング防止をオンにするとこんな感じ。

パフォーマンスの面でいえば、Firefox 58からWindowsユーザー向けの新しいレンダリングシステム「Off-Main-Thread Painting(OMTP)」が導入され、グラフィック描写が高速化されましたが、Firefox 62ではOMTPを使ったハードウェアなしで、Windowsのグラフィックレンダリングを改善しているとのことです。

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また、円形や多角形、画像に合わせるようにしてテキストを回り込ませて配置できる「CSS Shapes」をサポート。従来のボックススタイルのレイアウトでは実現できなかった流線型のレイアウトが実現できるようになりました。

このほか、OpenType可変フォント(バリアブルフォント)のサポートなども行われています。

モバイル版については、iOS版のデザイン変更が大きく取り上げられています。

最新のiOS版Firefoxでは背景をダークモードとライトモードとで容易に切り替えることが可能になりました。訪れるウェブサイトによって手動での変更が可能なほか、自動変更するよう設定することも可能です。

これがダークモードで……

こっちがライトモード。

タブの設定を容易に行えるようになったほか、ノーマルブラウジングとプライベートブラウジングをスムーズに切り替えてブラウザを開けるようにもなりました。

なお、Firefox 62では9件の脆弱性が修正されており、そのうち1件が深刻度「最高」、3件が「高」、2件が「中」、3件が「低」となっています。