iPhone15のU2搭載、iPhone16のWi-Fi 7対応で恩恵受ける企業は?

iPhone15シリーズは新しい超広帯域無線(UWB)チップを搭載し、iPhone16シリーズがWi-Fi 7に対応するとの予想を伝えたアナリストのミンチー・クオ氏が、それにより恩恵を受けるサプライヤーに関する情報を投稿しました。

クオ氏は、水晶振動子のサプライヤーであるTXCが利益面で大きな恩恵を受けると予想しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15シリーズと16シリーズのアップグレードにより、TXCの利益が増加する。
2. TXCの供給比率も上がる見込み。
3. 高くなる部品単価が、販売価格に転嫁される懸念。

部品単価が上がることで販売価格値上げの懸念も

iPhone15シリーズには、新しいUWBチップ「U2」が搭載されるとみられています。

また、2024年モデルであるiPhone16シリーズのWi-Fiが、Wi-Fi 7に対応する可能性があるようです。

これらのアップグレードにより、TXCが供給する水晶振動子において、iPhone15シリーズでは平均販売価格(ASP: average selling price)が10%〜15%上昇し、供給比率も45%〜50%から60%〜70%に増加すると、クオ氏は述べています。

また、iPhone16シリーズのWi-Fi 7対応もTXCに恩恵をもたらし、ASPが10%〜20%上昇する見通しです。

部品の単価が上がることにより、iPhoneの販売価格に跳ね返ってくることが懸念されます。iPhone15 Proシリーズは、販売価格が200ドル(税込でおよそ30,000円)値上げされると噂されています。