Google大ピンチ。Samsungがスマホの検索をBingに変更か

Samsungは過去12年間ずっとスマホにデフォルトでGoogleを搭載していたのですが、ChatGPTに力を入れるBingに乗り換えるようです。先月、SamsungがどうやらBingに変えようとしているのでは?とニューヨークタイムズが報じたことでGoogleパニックが起こり、なんとその報道のあとGoogleの元会社Alphabet Incの株が4%も下落!

これはSamsungがAI競争でがんばっている企業を応援したいという気持ちの現れかもしれません。もし報道のとおり、SamsungのスマホからGoogleが消えてしまう場合、年収益1620億ドル(約21兆7000億円)から30億ドル(約4020億円)を失うことになります。いち早くユーザーにAI検索をお届けしたBingとは対照的に、GoogleはAI競争で遅れをとっていて、それが顕著にダメージとして現れてきた形となります。

とはいえ、Googleもやはり天下のGoogleなので急ピッチでAI競争に追いつこうとして「Bard」を開発していますが、Bardがまさかの誤回答連発でこれまた株価が下がるという泣きっ面に蜂状態。ロイター通信は「投資家たちはGoogleが検索界では独占状態で怠けてしまっていることを心配している。ここ数カ月の目覚ましいAIの進化は寝耳に水だったのでは?」と報じています。

もう一つの急ピッチ案件はGoogleの検索エンジンにAIチャットボット機能を追加するプロジェクト「Magi」ですが、5月に公開されると見られています。Googleのスポークスマンは、Googleの検索機能は常にユーザーに対してアップデートを続けている状態ではあるけれど、Androidスマホがカスタマーのためにほかのテクノロジーを選択する可能性があることは理解しているとニューヨークタイムズにコメントしています。

もしも続けてAppleもGoogleとの契約をやめてしまったら、さらに20億ドル(約2680億円)を失うこととなります。どうなることやら!?