米アマゾンと米アップルを集団提訴、iPhone再販で割引抑制

[9日 ロイター] - 米アップルと米アマゾン・ドット・コムがアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売を巡り不当な取り決めを行った結果、新品のアイフォーンを安く購入する機会を奪われたとして、米ペンシルベニア州のアイフォーン購入者が損害賠償を求める集団訴訟をシアトルの連邦裁判所に起こした。

訴えによると、アップルとアマゾンは2019年1月に発効した取り決めで、アマゾンのサイトでアップルの新品を扱う再販業者を600社からわずか7社に絞り込むのと引き換えに、アップル製品の割引を最大10%とすることで合意した。

この取り決めにより、それまでアップル製品の扱いが限られ、コピー製品も出回っていたアマゾンのサイトは、アイフォーンやタブレット端末「iPad(アイパッド)」の新品の再販で支配的な地位を得たという。

訴えによると、アップルが小売店での販売価格を一定に保ったことで、価格は10%余り上昇。20%以上もあった割引は姿を消した。

集団訴訟は2019年1月以降にアマゾンで新品のアイフォーンやアイパッドを購入した米国の住民が参加対象。