Apple Watch Series 8は温度センサーでユーザーの発熱を検知できるようになる可能性

2022年秋に登場すると目されているApple Watch Series 8では、温度センサーが搭載され、ユーザーの発熱を検知できるようになる可能性が報じられています。

Apple Watch Series 8では年次アップデートの一環として体温検知機能が含まれると、Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。ガーマン記者によると、2022年に発表されるApple Watchには、Series 8の標準モデルとより頑丈なモデルの2種類、そして安価に購入できるApple Watch SEの新モデルが含まれる模様。このうち体温検知機能が含まれるのはSeries 8の2モデルのみだそうです。

ガーマン記者はApple Watch Series 8に追加される体温検知機能について、「ユーザーに検出した詳細な体温を表示する機能は持たず、ユーザーが発熱した際にそれを知らせるような機能となるはずです」と記しています。つまり、体温検知機能は体温を正確に読み取るための機能ではなく、あくまで発熱を検知するだけの機能であり、発熱を検出した後は「専用の体温計の使用」や「医師にかかること」を推奨することとなる模様です。

記事作成時点では、Apple Watchに実装される体温検知機能はApple Watch Series 6で登場した血中酸素濃度測定機能のような、「体で何が起こっているのかがわかるものの、必ずしも医療情報が得られるようなものになるとは限らない」とApple関連メディアの9to5macは指摘しています。

実際にApple Watchで血中酸素濃度を測定できる「血中酸素ウェルネスアプリ」を使うとどんな風になるかは以下の記事を読めばわかります。

Apple Watchに実装されている各種検出機能のうち、アメリカ食品医薬品局(FDA)および世界中の規制機関の承認を得ているのは心電図アプリのみ。そのため、Appleは「Apple Watchで心電図の測定ができる」と宣伝することはできますが、「血中酸素濃度を測定することができる」と宣伝することはできないようです。

ガーマン記者はその他のハードウェア面でのアップデートは「軽微」と予測しており、内蔵チップはApple Watch Series 6と同じS6チップになると指摘しています。もしもApple Watch Series 8にS6チップが搭載されることとなれば、Apple Watchの歴史上初めて3年連続で同じチップが搭載されるということになります。