iPhone 14 Proが常時表示Retinaディスプレイを採用すると報じられる、スリープ時でも時計やウィジェットが確認可能に

Apple Watchは文字盤を常時点灯させておくことが可能な「常時表示Retinaディスプレイ」を採用しています。このディスプレイ技術がついにiPhoneにも搭載されると、Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン氏が報じています。

「常時表示Retinaディスプレイ」は、Apple Watch Series 5で初めて登場した機能。これ以前のApple Watchは手首をクイっと回すなどの「時計を見ようとする動作」を検出し、端末をスリープ状態から解除していましたが、「常時表示Retinaディスプレイ」を搭載するSeries 5ではApple Watchを腕に巻いている場合、「ユーザーが時計を見ていないタイミング」でも文字盤が点灯するようになりました。実際にどのような表示になるのかというと、ディスプレイ点灯時は通常の文字盤が表示され、スリープ時は文字盤の白色エリアを黒色にしたり、時計の時刻表示部分を縮小したりすることで画面の輝度とバッテリー消費を抑えています。

「Apple Watch Series 5」の常時表示Retinaディスプレイはこんな感じ - YouTube

そんな「常時表示Retinaディスプレイ」がiPhoneにも採用される可能性があると、Apple関連のリーク情報でおなじみのガーマン氏が報じています。同氏によると、AppleはiOSの次期メジャーバージョンとなるiOS 16でディスプレイを常時表示するためのオプションを追加する予定のようです。

ガーマン氏はiPhoneの常時表示機能がApple Watchのものと同じように機能すると指摘しており、2022年に登場するハイエンドモデルのiPhone 14 Pro/14 Pro Maxでは、この機能を有効にすることでロック画面でも時計などの一部の情報をチェックできるようになるとしています。なお、常時表示モードが有効になっている間はディスプレイのフレームレートを下げるなどして、消費電力を節約する模様。

ただし、iPhone 14 Proに搭載されるディスプレイがApple Watchと同じ低温多結晶酸化物(LTPO)ディスプレイを採用するかどうかは不明です。LTPOディスプレイはデバイスが過度の電力を消費しないように設計されているため、常時表示モードを適切に機能させる上で重要な役割を担っています。

なお、常時点灯ディスプレイはすでに多くのAndroidスマートフォンが対応しています。例えば、SamsungのGalaxyシリーズは「Always on Display」として2016年の時点で常時点灯ディスプレイを採用しています。

なお、Appleは2022年6月6日に開発者向け会議のWWDC22を開催予定であり、この中で多くの発表が期待されています。ガーマン氏はWWDC22で「iPadのウインドウ機能およびマルチタスク機能の強化」や「メッセージアプリに追加される新しいオーディオ機能」などが発表されることを期待しています。