M1 Macのポートを、Mac Studio並みに増強するALMIGHTY DOCK CX1

ポート拡張性の少ないM1チップ搭載機に

最新のMac Studioは、レガシーポートとしてもう採用されることがないと思われていたUSB-Aを含む数多くのポートを搭載してきて驚いたが、2020年秋から2021年春に登場したM1搭載機であるMacBook Air、iMac 24インチ、Mac miniなどは初期の(M1 ProやMaxやUltraでない)M1チップの制限として、2ポートのThunderboltポートしか持たない。

M1搭載機は十分に高い処理能力を持つのだが、タスクによっては、このポートの少なさがかなりの制限になる。

また、M1 ProやMaxやUltra搭載機にしても、オーディオ関係や映像関係、またそれらの配信などのタスクをこなそうとすると、多くのマイクやヘッドフォン、モニターなどを繋がなければならない場合があり、ポートが足りなくなる。

そんなハードな現場で役に立ちそうなデバイスが、フォーカルポイントからグリーンファンディングに出品された。それがこのALMIGHTY DOCK CX1だ。

なんと、USB-A 7ポートを含む計17ポート

少々大柄なボディだが、ご覧のように前面側に9ポート、背面側に8ポートの合計17ポートを持つというデバイスだ。

背面に用意されるの、ホストに接続するためのThunderboltケーブルに加え、パワーデリバリー可能なUSB-C×1、USB-A×3、Ethernet×1、HDMI×1、追加のHDMIとVGAポートを装備する。

ただし、この最後の追加のHDMIとVGAポートはDisplayLinkドライバのインストールが必要。利用可能な画面数に制限のあるM1チップで、多くのディスプレイを接続するための苦肉の策ではあるが、本来本体以外に最大6Kを1画面しか表示できないM1チップの制限を乗り越える裏技ともいえる。

DisplayLinkドライバのインストールや、表示解像度の制限などに関しては、製品サイトをよく確認のこと。

さらに表側には、5Gbps接続の可能なUSB-Aポートを3つ、480Mbps接続のUSB-Aポートを1つ、3.2 Gen1のUSB-Cポートを1つ、さらにSDカードスロット、マイクロSDカードスロット、マイク端子、ヘッドフォン端子を持つ。

合計でUSB-Aを7ポート持ち、85Wの電源供給を可能なPDポート、最大3画面の外部接続を実現。さらにマイク端子、ヘッドフォン端子の存在もありがたい。

ニーズは音楽、映像系のタスクを持つ人で、数多くのマイクやスピーカを接続しないといけない人……とかなり限られるかもしれないし、セッティングに多少知識が必要なデバイスではあるが、M1搭載のiMac、MacBook Air、Mac miniを活用できることで、コストセーブできる場面もあるだろう。

さらに、VGA→HDMIで、SSD搭載可能なCX2も!

また、さらに上位モデルとして、VGAポートの代わりにDisplayLink接続のHDMIポートをさらに1つ持ち、天面にSSDエンクロージャーを持ち、ストレージとしても活用可能なCX2も用意される。こちらは映像の保存、Time Machineによるバックアップにも使えることだろう。