iPhone 14 ProのCADレンダと称するCGが公開。ノッチ廃止で「パンチホール+ピル」に変更か

今年(2022年)版となる「iPhone 14 Pro」(仮称)については、現状でも様々な噂が飛びかっている状態。そんな中、同モデルの「CADレンダリング画像」と称されるCGが公開されています。

今回このCGを公開したのは、インドのガジェット情報サイト91mobiles。「iPhone 14 Pro CAD レンダリング」「完全なデザインを披露」と称して、上下左右、および裏表から見た六面図を掲載しています。

主な特徴は前面にあり、これまで噂された通りノッチ(画面上部の切り欠き)は廃止されて「パンチホール+ピル」に取って代わられるというもの。どちらも画面に開けた穴のことですが、パンチホールは丸型、ピルは横長のカプセル型の穴を意味しています。

これと同様の予測画像は複数の方面から寄せられており、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏も引用した上で「自分たち(同氏がCEOを務めるディスプレイ専門サプライチェーン調査会社DSCCを含めて)もそう信じている」とツイートしていました。

91mobilesいわく、パンチホールの下にはFace IDセンサーと前面カメラが収納される予定とのこと。前面の四辺すべてには左右対称のベゼルがあり、上ベゼルにはスピーカーグリルが収納。そして右側にはサイドボタン、左側には音量ボタンおよびSIMトレイ、着信/サイレントスイッチという配置となっており、こうしたあたりはiPhone 13以前と変わらない模様です。

また背面のデザインも、基本的にはiPhone 13 Proと全く同じとされています。カメラ部は大きく四角いモジュールがあり、トリプルカメラやLEDフラッシュ、マイク、LiDARセンサーが配置。

また下端にはスピーカーグリルやマイク、おなじみLightningポートも。これが本当だとすれば、今年もiPhoneではUSB-C化、あるいは完全ポートレス(外部ポートが全く開いていない)化はなさそうです。

ほかiPhone 14 Proの画面サイズは13 Proと同じく6.1インチ。最大120HzのProMotion(可変リフレッシュレート)有機ELディスプレイといった特徴も引き継がれるとのこと。

またiPhone 14 Pro(およびiPhone 14 Pro Max)には「A16 Bionic」チップが採用される一方で、通常モデルのiPhone 14には昨年モデルと同じA15 Bionicが搭載されつつノッチも残るーーという見解は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏とも一致しています。

振り返って確認すると、外観に関しては「ノッチ消滅の代わりに2つの穴」を除いては大きな変更がない印象ですが、背面カメラの画素数は従来の12MPから48MPに強化されると述べられています(これもKuo氏の見解と同じ)。

もしもカメラ性能がさらに強化されるなら喜ばしいことですが、一方では画像データの巨大化にも繋がりかねません。それを外部のMacやPCに転送するには、USB 2.0相当の速度しか出ないLightningには荷が重いと思われますが(すでに限界に達しているとの指摘もあり)、この問題をアップルがどうクリアするのか興味深いところです。