オープンソースのパケット取得・解析ツール「Wireshark 3.6.1」 ~6件の脆弱性が修正/「Wireshark 3.6」系統は32bit版Windowsに対応する最後のバージョンになる見込み

オープンソースのネットワークプロトコルアナライザー「Wireshark」の最新安定版「Wireshark 3.6.1」が、12月29日(協定世界時)に公開された。「Wireshark 3.6」系統のマイナーバージョンアップは、今回が初めて。

「Wireshark」は、Windows/Mac/Linuxなどをサポートするクロスプラットフォーム対応のネットワークプロトコルアナライザー。ネットワークに流れるさまざまなパケットを採取し、情報をリアルタイムで表示したり、ログファイルを解析・調査できる。Windows版の対応OSはWindows 8.1/Server 2012以降で、現在公式サイト「wireshark.org」から無償でダウンロード可能。窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

本バージョンでは、6件の脆弱性が修正された。各種ディセクターやファイルパーサーで発見された無限ループ、クラッシュなどが対処されている。旧安定版「Wireshark 3.4」系統でも5件の脆弱性が修正されており、「Wireshark 3.4.11」へのアップデートが推奨されている。

なお、「Wireshark 3.6」系統は32bit版Windowsに対応する最後のバージョンになる見込み。「Wireshark 3.6」系統は「Wireshark 4.2.0」がリリース(2023年ごろか)されるまでサポートされるが、移行が必要な場合はいまから計画を立てておくべきだろう。