新型MacBook Proの「ノッチ」をmacOS標準機能で無効化する方法

2021年10月に開催されたAppleの新製品発表イベントでは、第3世代AirPodsや高性能SoC「M1 Pro&M1 Max」と共に、デザインが一新された「MacBook Pro」も発表されました。この新型MacBook Proの大きな特徴である「ディスプレイ上部のノッチ」が、macOSの標準機能で無効化できることが判明しました。

2021年10月に新たに発表されたMacBook Proには、14インチと16インチの2モデルが用意されており、両モデル共にキーボードに搭載されていたタッチ式インターフェース「Touch Bar」が廃止され、磁石でくっつく充電ポート「MagSafe」が復活するなど、従来のMacBook Proからデザインが大きく変わりました。AppleによるMacBook Proの発表内容は、以下の記事から確認できます。

AppleがM1 Pro/Max搭載の「MacBook Pro」を発表、充電アダプタを磁石でくっつけるMagSafeが復活もTouch Barは廃止 - GIGAZINE

そんな多くのデザイン変更の中でも目立つのが、ディスプレイにiPhoneシリーズに搭載されているようなノッチ(切り欠き部分)が追加されたことです。これにより、MacBook Proはディスプレイ上部のカメラ部分を残して表示領域を広げることに成功しています。

しかし、ノッチの搭載されたMacBook Proを実際に使ってみたユーザーからは、「ソフトウェアのメニューがノッチの下に隠れて選択できない」という問題が報告されています。

Appleは、この「メニューがノッチの下に隠れる問題」を解決する方法を、2021年10月27日に公式サポートページで公開しました。デザイナーのJoseph氏が投稿した以下のツイートでは、実際にサポートページの記述に従って問題解決を試みる様子を確認できます。

「メニューがノッチの下に隠れる問題」が発生するソフトウェアの情報画面を表示して、「Scale to fit below built-in camera.(内蔵カメラの下側にフィットさせる)」というオプションを有効化します。

カメラの両サイドが黒く塗りつぶされて、まるでノッチが最初から存在しなかったような表示に変化しました。これで、メニューがノッチの下に隠れることを防げます。

ただし、この方法を利用するとノッチの左右にある表示領域を有効活用することができません。

なお、Appleによるとソフトウェアがノッチ搭載ディスプレイに対応すると、ノッチ無効化オプションは表示されなくなるとのことです。