レノボが12.6インチAndroidタブ「Lenovo Tab P12 Pro」発表、120Hz有機EL採用で重量565g

開催中のLenovo Tech World 2021イベントで、レノボがAndroidタブレットの新フラッグシップ製品 Lenovo Tab P12 Pro を発表しました。

Lenovo Tab P12 Pro はDolby Vision対応の12.6インチ有機ELディスプレイ、Dolby Atmos対応クアッドスピーカーを備えた「パーソナルホームシアター」であると同時に、Lenovo Precision Pen 3ペン対応で手書きやクリエイティブ用途にも、大型トラックパッド搭載の着脱式キーボードでプロダクティビティ用途にも対応する万能性が売りの高性能タブレット。

iPad Pro 12.9インチに近い画面サイズでありつつ5.63mmの薄さ、565gの軽さも特徴。着脱式のキーボードは大きなトラックパッドを備え、キーピッチ19mm・ストローク1.3mmの本格的な仕様ながら、合体した状態でも約1kgと比較的軽量です。

さらにレノボの新たな「ワイヤレス コネクティビティ・フレームワーク」Project Unity に初めて対応。PCのワイヤレス サブディスプレイとして機能しつつ、Androidのネイティブアプリも並べて同時使用できるなど、Windows PCとの連携を強化しています。

Lenovo Tab P12 Pro の主な仕様は、

12.6インチ 2560 x 1600 (16:10) AMOLEDディスプレイ(120Hz対応、最大輝度600nit、色域107% NTSC、Dolby Vision / HDR10+対応)

Snapdragon 870プロセッサ、モデルにより最大8GB LPDDR5 RAM・256GBストレージ

5Gモデル・WiFiモデル

JBLクアッド SLSスピーカー、Dolby Atmos対応

10200mAhバッテリー、45W急速充電対応、ストリーミング動画再生 最大17時間

本体重量 565g

Android 11

同クラスのタブレットである iPad Pro 12.9インチ(2732 x 2048、縦横比4:3)と比較すると、表示面積は10%ほど狭く画素数も下がるものの、重量は120g近く軽量です。

着脱式のキーボードはキーピッチ19mm・キーストローク1.3mm、大きめのトラックパッドと16のファンクションキー搭載。タブレット側面のPOGOピンと磁力で合体します。

参考までに、iPad Proの Magic KeyboardはiPad本体(約680g)より重く、Smart Keyboard Folioは比較的軽いもののトラックパッド非搭載。

Lenovo Tab P12 Proのキーボードは本体と一式揃えても約1kgの軽さでトラックパッドを備え、キーストロークは Magic Keyboard の1mmよりも深い1.3mmとなっています。

Lenovo Tab P12 Pro が初めて搭載する Project Unity は、レノボのWindows / Android連携フレームワークのようなもの。

画面に表示されたPINの入力で簡単にWindows 10 / 11 PCとワイヤレス接続でき、タブレットを画面拡張やミラーリング対応のサブディスプレイとして、またWindowsアプリにタッチやペン入力が可能な「液タブ」的に使えます (有機ELなので「有タブ」?)。

Project Unity の面白いところは、単なる受け身のワイヤレス ディスプレイとしてフル画面を明け渡すのではなく、AndroidアプリとWindowsアプリを共存させて使えるところ。Windowsをマルチディスプレイで使いつつ、Androidにしかないアプリを別窓で並べて利用できます。

レノボによると、Project Unity はワイヤレス コネクティビティ フレームワークとして、今後ももっと多くのデバイスの接続や管理、データストレージといった機能を追加してゆく予定。Windows 10 / 11アプリは Microsoft Storeからダウンロードします。

Lenovo Tab P12 Pro の価格は、WiFi モデルのタブレット単体で 609.99ドルから。5Gモデルは欧州中東アフリカ等の一部地域で899ユーロから。どちらも10月より販売予定です。