今年の富士山は「5Gにつながる」だけじゃない。KDDIが新五合目でARコンテンツを展開

昨年は新型コロナウイルスの影響で山開きができず、2年ぶりの解禁となる富士登山。登頂を楽しみしているユーザーも多いはず。そんななかKDDIと御殿場市は7月12日、御殿場市の新五合目に設置されたマウントフジトレイルステーションにて、今年度の富士山観光についての発表会を開催。「勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー」や「バーチャル富士登山」、「マチカメ」といった取り組みを発表した。

▲新五合目のマウントフジトレイルステーション

▲富士登山観光に関する3つの取り組み

発表会に登壇した御殿場市若林洋平市長は、今回発表会を行ったトレイルステーションについて、「これまであまり人気がなかった御殿場口の活性化を目指し設置」と説明。さらに情報発信のための拠点として、KDDIとの取り組みが重要と話していた。

▲今年の富士登山におけるコロナ対策について

取り組みのひとつ「勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー」は、現地に掲示されているQRコードを専用アプリの「SATCH X」で読み込むと、画面上にタレントの勝俣州和氏が登場し、その観光スポットの案内などをしてくれる。

▲画面内の勝俣州和氏が観光ガイドをしてくれる

また同じくAR技術を使ったのが「バーチャル富士登山」。専用アプリの「XR Door」を使い、山頂付近で撮影した360度映像をスマートフォンでAR表示するサービスで、発表会当日はリアルタイムでの映像配信も行われていた。

▲「XR Door」で富士山頂の映像が見られる

そのほかトレイルステーションには「マチカメ」が2台設置されており、晴れていれば富士山を背景にしたセルフィーが高画質のカメラで撮影可能。撮影した写真はスマートフォンに送られてくるため、手軽にSNSなどで共有もできる。

▲マチカメで撮影した写真はスマートフォンへダウンロード可能

今回の取り組みについて、KDDI 中部総支社 総支社長の岡部浩一氏は「今年の富士山の課題として、コロナ禍においてどう登山者を迎え入れるか。そして登山を見送った人の心をどう繋ぎ止めるか」がポイントと解説。そのため登山者の迎え入れとして「バーチャルガイド」と「マチカメ」、後者には「バーチャル富士登山」で、富士登山を味わってもらえるように設置しているわけだ。

▲KDDIは山頂を5Gエリア化

「バーチャルガイドツアー」と「バーチャル富士登山」、「マチカメ」の3つのサービスは、いずれも無料で利用可能。特に「バーチャル富士登山」は自宅でも富士山登頂気分を味わえるので、新時代の富士山観光としてオススメだ。