Safariでピクチャ・イン・ピクチャモードを使う4つの方法

ピクチャー・イン・ピクチャーは、何か他のことをしながらパソコンで動画を見るのに最適です。

特にディスプレイがひとつしかなくて、マルチタスクが好きな人におすすめ。

うれしいことにMacでは、Safariを使っていれば、ピクチャ・イン・ピクチャを利用するのにサードパーティーの拡張機能をインストールする必要がありません。

ピクチャ・イン・ピクチャの機能が搭載されているので、様々な方法で使うことができます。

今回は、Safariピクチャ・イン・ピクチャモードにする4つの方法をご紹介しましょう。

Safariのピクチャ・イン・ピクチャモードとは何か?

ピクチャ・イン・ピクチャモードは、Safariで他のページを見ていたり、Macで他の作業をしている時に、小さなフローティングウィンドウで動画を見ることができる機能です。

新しいアプリを開いても、常に画面の一番前面に動画のウィンドウがあります。

Safariのピクチャ・イン・ピクチャモードは、どんなWebサイトの動画コンテンツでも使うことができます。しかし、サイトによって動作の仕方が違うので、このモードを利用するのに必要な方法もサイトによって異なるかもしれません。

したがって、特定のサイトである方法が使えない時も、別の選択肢が用意できるので、ピクチャ・イン・ピクチャにする方法をすべて知っておくことが大事です。

1. YouTubeでピクチャ・イン・ピクチャモードにする方法

では、一番人気のある動画プラットフォームのWebサイトから始めましょう。

YouTubeのビルトインのプレイヤーは、再生メニューにポップアウトのアイコンを表示していますが、それはピクチャ・イン・ピクチャではありません。

基本的には、YouTubeをブラウズしながら動画を見ることができる、ただの小さなプレイヤーです。

YouTubeから離れると消えます。

Safariのピクチャ・イン・ピクチャをYouTubeで使うには、動画を再生してから、動画上で右クリックもしくは「コントロール+クリック」を2回します。

クリックが1回だとYouTubeのコンテキストメニューが表示されるので、「2回」というのを強調したいと思います。

これで、Safariのコンテキストメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャにする」を選びます。

これで、Safariから動画がポップアウトし、画面の隅の小さなウィンドウで再生を続けます。動画の再生をコントロールするのに、YouTubeの再生メニューを使うこともできます。

2. 再生メニューからピクチャ・イン・ピクチャにする方法

「Dailymotion」など、簡単にピクチャ・イン・ピクチャにできるサイトもあります。再生メニューから直接、ピクチャ・イン・ピクチャにすることができるのです。

動画が再生され始めたら、再生メニューでピクチャ・イン・ピクチャをクリックするだけです。

ピクチャ・イン・ピクチャになったら、あとはほとんどYouTubeと同じです。サイトのプレイヤーを使って、再生コントロールができます。

3. アドレスバーからピクチャ・イン・ピクチャにする方法

この時点で、YouTubeや、再生メニューのオプションが使える他のサイトで、ピクチャ・イン・ピクチャにする方法がわかったと思います。

しかし、そのようなオプションのないWebサイトをよく利用する場合は、どのようにすればいいのでしょうか?

その場合は、アドレスバーを使いましょう。Safariのアドレスバーにはミュートボタンがあり、正しく使えばピクチャ・イン・ピクチャのボタンとしても機能します。

まず動画を再生し、ミュートボタンを右クリックもしくは「コントロール+クリック」でコンテキストメニューを表示させます。

これで、ピクチャ・イン・ピクチャにするを選ぶと、フローティングウィンドウで再生が再開されます。

注意して欲しいのは、この特別な再生コントロールは、Webサイトで動画がアクティブに再生されている時にしか表示されません。

この方法は、人気の動画ストリーミングプラットフォーム「Twitch」で有効です。

4. Safariの拡張機能でピクチャ・イン・ピクチャモードにする方法

Safariでピクチャ・イン・ピクチャにする3つの方法を学ぶのは、人によっては大変かもしれません。そこで、どのサイトでも同じように使える方法を追加しました。

しかし、この欠点は、ピクチャ・イン・ピクチャの機能がそもそもSafariにあるにも関わらず、サードパーティの拡張機能をインストールしなければならないことです。

拡張機能のインストールと使用方法は以下の通りです。

1. MacでSafariを開き、メニューから「Safari > Safari拡張機能…」に行く。これで、MacのApp Storeが起動する。

2. 「PiPifier」を検索し、インストールする。

3. この拡張機能を有効にする。メニューバーから「Safari > 環境設定」に行き、拡張機能セクションを選ぶ。ここで「PiPifier」のチェックボックスにチェックを入れる。

4. Safariのツールバーに拡張機能が表示される。動画が見たいWebサイトに行き、再生し、ブラウザの動画をポップアウトさせる拡張機能をクリックする。

これで、YouTubeでも、Twitchでも、Netflixでも、他のプラットフォームでも、Safariでピクチャ・イン・ピクチャにしたい場合は、ただこの機能拡張をクリックするだけです。

「PiPifier」は、App Storeで入手できる、数あるSafariの拡張機能のうちのひとつです。この機能拡張が気に入らない場合は、他のものを試してみましょう。

Safariでポップアウトしたプレイヤーを使う

Safariでピクチャ・イン・ピクチャにする方法と違って、ポップアウトしたプレイヤーを使うのは非常にわかりやすいです。

ただ、ポップアウトのプレイヤーはそこまで融通がききません。まず、画面の四隅のどこかにしかドラッグできず、好きなところに移動できません。

動画の再生か一時停止しか選択肢がありません。早送り、巻き戻し、音量のコントロールもできません。

フローティングウィンドウのサイズを大きくするには、ウィンドウの角をドラッグするだけです。ピクチャ・イン・ピクチャモードを終了するには、2つのオプションがあります。

「X」アイコンをクリックした場合、ポップアウトプレイヤーが閉じ、再生も終わります。一方、ピクチャ・イン・ピクチャのアイコンをクリックした場合、ピクチャ・イン・ピクチャモードは終了しますが、プレイヤーはSafariのWebページで動画の再生を再開します。

ピクチャ・イン・ピクチャモードを使えばマルチタスクも楽々

朝、ピクチャ・イン・ピクチャでニュース動画を見ながら、メールをチェックすれば、時間がうまく節約できます。

Safariのウィンドウを別々に開いたり、画面の貴重なスペースを占領するスプリットビューにする必要もありません。

このような長所もありますが、この機能には改善して欲しい点もあります。まずは、フローティングウィンドウを好きな場所に移動できるようにして欲しいところです。

Safari以外でも、QuickTimeやApple TVなど純正のアプリで、ピクチャ・イン・ピクチャ表示が使えるものもあります。

iOS 14以降を搭載したiPhoneを持っている場合は、スマホでもピクチャ・イン・ピクチャモードを利用できます。