Microsoft Teamsのユーザー数が1億4500万人を突破、1年で2倍に

Microsoftが2021年4月27日付で2021年第3四半期の決算報告を発表しました。売上・営業利益の増加が報告されたほか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響でオンライン会議ツール「Microsoft Teams」のユーザー数が7500万人から1億4500万人に増加したことが報告されています。

COVID-19の影響でリモートワークが推進された結果、2020年はZoomを始めとするミーティングアプリが大きく成長しました。Microsoftも自社のオンライン会議ツールに背景画像の変更機能を始めとする機能を拡張していき、2020年には1億1500人のアクティブユーザー数を記録したと発表されました。

そんな中で新たに、MicrosoftのヴァイスプレジデントであるJeff Teper氏は、Microsoft Teamsの1日のアクティブユーザー数が1億4500万人を突破したと発表しました。この数字は2021年3月末のものとのこと。パンデミックが始まる前、Microsoft Teamsの1日あたりのアクティブユーザー数は約3200万人でしたが、パンデミックが始まると数週間後には7500万人に増加。そこから2倍に跳ね上がり、1億4500万人のアクティブユーザー数を記録したわけです。

また、27日に発表された決算報告書によると、2021年第3四半期の収益は417億ドル(4兆5400億円)で前年同期比19%増、営業利益が170億ドル(1兆8500億円)で前年同期比31%増だったとのこと。前年比19%増という数字は2018年以降で最大の成長率となっています。

純利益は米国会計基準(GAAP)で155億ドル(約1兆6900億円)、非GAAPが148億ドル(1兆6000億円)で、それぞれ前年同期比44%増・38%増でした。

Microsoftの成長はMicrosoft Teams以外でも見てとれます。ゲーム部門の収益は50%増、Surfaceによる収益は12%増であり、多くのセクターで成長が記録されました。最も収益増加が大きかったのはインテリジェントクラウド部門で、前年同期比で23%増加して151億ドル(約1兆6500億円)になりました。特にAzureクラウドコンピューティングプラットフォームとその関連サービスの成長が大きかったようです。

またMicrosoftは、Windowsが13億台のアクティブデバイスで実行されていることも発表しています。もともと目標としていた10億台は2020年5月に突破しており、予想以上の成長を遂げていることがわかります。