自宅の書類整理はもちろんテレワークに大活躍、定番ドキュメントスキャナはエントリーモデルもスゴイ!?

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

自宅の書類整理はもちろんテレワークに大活躍、定番ドキュメントスキャナはエントリーモデルもスゴイ!?~PFU「ScanSnap iX1400」レビュー

書類をデータ化するには、専用のスキャナがあると便利です。最近はスマホのカメラ機能を使って書類をデータ化するアプリも多数ありますが、補正を行う過程でクオリティーはどうしても落ちますし、なにより枚数が多いと厄介です。

こうした大量の書類をスキャンするのに便利なのが、ドキュメントスキャナです。今回はそのひとつ、PFUの「ScanSnap iX1400」を、メーカーから借用した機材をもとに、その使い方やほかのツールとの違いを中心に紹介します。

ボディは白一色。未使用時はトレイを折りたたんでおくことができます

ScanSnapと言えば、ドキュメントスキャナの代名詞ともいえる、高いシェアを誇る製品ですが、今回紹介するiX1400は、今年1月に発売された2つの新製品のうち、接続方法をUSBに絞った、言うなればエントリーモデルと呼べる製品です。

上位モデルであるiX1600は、USBのほかにWi-Fiでも接続が可能なほか、本体に液晶パネルを搭載し、さまざまな読み取り設定をスキャナ側で選択できますが、このiX1400は読み取り設定の選択はPC上で行う仕様になっています。接続方法はUSBのみで、さらにクラウドへの保存に対応しないなど、機能にもいくつかの違いがあります。

もっとも、複数のメンバーでの利用を前提に操作方法が複雑化している上位のモデルに比べると、初めてドキュメントスキャナに触れるユーザーにとっても操作方法がわかりやすいのは利点です。読み取り性能は同一でありながら、上位のiX1600に比べて約1万円安価なのもメリットでしょう。

前置きが長くなりましたが、使い方を見ていきましょう。本体はボックスティッシュを2つ重ねたほどの体積で、PCと接続したのち、上部のトレイを開いて原稿をセットします。サイズが異なる原稿であっても、A4サイズ以下であれば、最大50枚までまとめてセットできます。

続いてPC側で、フォーマットはPDFかJPEGか、またカラーなのかグレーなのか白黒なのか、などの読取設定を行います。よく使う読取設定はプロファイルとして保存しておけるほか、PC用ソフトをインストールした段階ですでに推奨されるプロファイルが用意されていますので、よほどこだわりがない限りは、その中から選ぶだけで済みます。

利用にあたってはまず上部の給紙トレイを開き、必要に応じガイドを伸ばします

読取設定が決まったら本体のスキャンボタン、もしくはPC側のソフト上にあるスキャンボタンのいずれかを押します。トレイにセットされた原稿が順番にスキャンされ、手前のトレイに排出されます。

スキャンの速度は毎分40枚、つまり1秒に1枚よりも若干遅いスピードで読み取れますので、50枚フルにセットしていても、1分強で完了します。読み取りは両面同時に行われるため、表と裏をひっくり返す必要はありません。

また白紙のページは自動的に削除されるので、表にしか印刷されていない原稿をセットした場合も、1枚ごとに真っ白な裏面が挟まることもありません。