『スッキリ』登場の位置情報アプリに恐怖の声相次ぐ 「使い方を誤ると...」

31日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)にて、10代のユーザーを中心に人気を集めているアプリが登場。便利ゆえの危険性が喚起され、視聴者の間に波紋を呼んでいる。

■ユーザー間の位置情報を把握

番組が取り上げたのは、『Zenly』(ゼンリー)という名前の位置情報アプリ。友達申請が許可されたユーザー同士で、位置情報を共有することが可能になっている。

画面のアイコンを見れば相手が「家にいる」などの情報もキャッチできるほか、移動中であればその移動速度をも表示可能。友人との待ち合わせの時や、たまたま近くにいた友人を発見する際にかなり役立つシステムのようだ。

遠方に暮らす娘がいるという女性は「(娘が)きちんと帰宅しているのを確認できるのがありがたいです」と、同アプリの利便性についてコメントしている。

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■便利なアプリには違いないが…

しかし番組に登場した、元小学校教諭で現在はITジャーナリストの高橋暁子氏は、ゼンリーの用法に対して注意を喚起。

基本的に互いの電話番号を知っているユーザー同士のみが友達申請が可能なのだが、いわゆる「友達の友達」のように、自分にとっては見ず知らずのユーザーから友達申請が送られる場合もあるという。

そのため、相手の情報を確認せず申請を許可すると、他人に自分の位置情報を把握されてしまう事例も。

■ストーカー被害にまで発展

番組ではゼンリー内の友達の半数が「面識なし」のユーザーだったという都内の女子高生の体験に注目。

「友達との連絡がスムーズにいく」という理由から同アプリを利用していた女性だが、ある日飲食店でのアルバイト中に「外で待ってるよ」という見知らぬユーザーからのメッセージが送られてきたという。

ゼンリーの画面を見ると、相手が自分のすぐ近くにいることが判明。恐怖を感じた女性はその後、知らないユーザーを友達から全て削除し、友達申請のチェックは慎重に行なうようになったとのことだ。

■「怖くて使えない」の声多数

今回の事例は視聴者に大きな衝撃を与えたようで、同日午前には「Zenly」や「ゼンリー」といったワードがツイッターのトレンド入りを果たしており、「怖くて使えないよ…」「最近の若い子は、SNS感覚で気軽に使ってそうで怖い」といった声が多数上がっていた。

「ネットストーカーの温床」的な指摘が上がる一方で、「使い方さえ誤らなければ便利そうなのにね」「子供のお迎えとかで活躍しそう」などの意見も少なくはない。

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