ニチレキ、NTT東ら、AIやIoTを活用した「smart路面点検サービス」

ニチレキ、東日本電信電話(NTT東日本)、エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTTコムウェア)は7月28日、「真に緊急性を要する要修繕箇所を自動的に見出す技術」を基とする、AIによる局部損傷診断技術を完成させたことを発表した。

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あわせて、NTTコムウェアの「道路不具合検出システム(KT-180052-A) 」とIoTを活用した位置情報サービスを組み合わせ、路面性状測定車を用いた安価な点検・評価方法を確立し、ニチレキより「smart路面点検サービス」を8月1日から提供開始することも発表した。

同サービスは、これまで人手で行ってきた現地踏査業務、路面状況計測業務、路面画像評価業務を、AIやIoTの技術を活用し大幅に効率化することで、路面性状測定車を活用しながら安価に点検ができるもの。従来の点検費用に対して60%のコスト削減(従来の40%の点検費用)を実現したという

また、新たな評価方法を開発し、道路管理者の維持修繕方針や予算に応じて、複数の評価方法から最適なものを選択できるサービスとなっている。

新たなサービスの提供にあたり、現地踏査業務の効率化(電子地図の活用)、路面状況計測業務の効率化(GNSSの活用)、新たな評価方法の開発とメニュー化、路面画像評価業務の効率化(AIの活用)、閉域網・データセンターを活用したセキュリティの向上といったことに取組み、精度の高い路面性状測定車による点検コスト低減とサービスメニュー拡充を実現したという。加えて、ネットワークのセキュリティ対策にも取組んでいるということだ。

各社の役割は、ニチレキがsmart路面点検サービスの提供、維持修繕ノウハウの提供、舗装材料の開発、材料・施工の提供、舗装管理計画策定の提供。NTT東日本が画像伝送用ネットワークサービスの提供、画像蓄積、AI解析用データセンタの提供、AI画像解析サービスの販売支援。NTTコムウェアがDeeptectorを利用したAI画像解析ソフトウェアの開発、AI画像解析サービスの提供。