『リーブ21』国内初の「頭皮冷却装置」を製品化 抗がん剤患者の早期社会復帰を支援

毛髪クリニック『リーブ21』が、固形がん患者における薬物療法誘発性脱毛の抑制を目的とした医療機器「頭皮冷却装置 セルガード」を、医療機関向けに製造・販売を開始することを10日、発表した。

【写真】薬物療法誘発性脱毛の抑制を目的とした医療機器

同製品は、抗がん剤治療と戦う患者の負担を軽減させ、早期の社会復帰を支援するもの。抗がん剤治療による抜け毛・脱毛は、抗がん剤を投与する際に、頭部を安定的に冷却し血管を収縮させ、頭部への血液及び薬剤の循環を制限させることで抑制することができると考えている。

海外ではこうした頭皮冷却療法に注目が集まっているが、日本人と欧米人との頭の形の違いから、冷却キャップが合わないなどの問題が指摘されていた。同社では、装置と冷却キャップを一体化し、冷却能力の安定や日本人の頭部形状に合わせた冷却キャップの研究等に取り組み、国内メーカーとしては初めて医療機器としての製品化に成功した。

岡村勝正社長は、販路について「抗がん剤治療をしている全国のがん診療連携拠点病院」と説明し、発売を「今年の秋口頃」、販売目標台数を「2000台以上」と掲げた。