GoogleがTikTokの評価を上げるために大量のレビューを削除したという指摘

動画共有アプリ「TikTok」はユーザー数が急増していますが、一方で差別や犯罪の温床となっているとして、非難も集まっています。インドでは反TikTokの動きが特に激しく、TikTokの禁止を求める人々によってアプリの評価が一気に下落していますが、これに対しGoogleが「Google Play上のレビューを削除してTikTokの評価を上げている」と指摘されています。

Google removes over 5 million reviews from Play Store to improve TikTok rating - Technology News

動画共有アプリのTikTokはこれまでにダウンロード数20億回を突破し、企業価値が1000億ドル(約10兆円)となる人気となっていますが、「小児性愛者の狩り場になっている」「障がいを持つ人やレズビアン・ゲイによる投稿のリーチを制限している」という批判が続出しています。またインドでは再生回数7000万回を超えるTikTokのムービーが「いじめ」であるとして削除されたほか、「ムービーが女性に対する暴力を広めている」として女性の権利団体から告発される事態にも発展していました。

インドのインターネットユーザーによる反TikTokの運動は大きく、TikTokの禁止を求めるハッシュタグが流行し、5月20日にはインドにおいてGoogle PlayでのTikTokの評価が星4.6から星2つにまで一気に下がり、その後、星1.2にまで評価が落ちました。

そんな中、デジタルマーケターのノーベルト・エレケス氏はTwitterで、「Googleは一晩で100万件以上のTikTokのレビューを削除しました。これが評価が1.2から1.6にまで上がった理由です」と投稿。エレケス氏は「2800万レビュー、星1.2」という評価と「2700万レビュー、星1.6」という評価を示す2枚の画像も投稿しています。