新型コロナウイルス感染者数が想定を上回る約14%の可能性がニューヨーク州の検査で発覚、死亡率は推定より低い0.5%か

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事による定例記者会見で、ニューヨーク州の住民に対する抗体反応試験の予備結果が発表され、抗体を持っている割合が13.9%であったことが明らかになりました。知事はあくまで暫定値であるとしていますが、これまでに確認されている感染者数との比較から、実際の感染者数は把握されているものの10倍以上であり、死亡率はこれまでの想定より低い可能性が指摘されています。

調査は、ニューヨーク州の19の郡・40カ所で2日間にわたって実施されました。調査場所には食料品店や大型店舗も含まれていて、対象となった人のうち3000人分が無作為抽出されました。

その結果、「COVID-19感染者である」「感染者だった」ことを示す抗体反応が13.9%の人でみられました。ニューヨーク州で感染が報告されている数は4月22日時点で26万人強ですが、検査結果を当てはめると感染者数は270万人相当であることになり、把握しているよりも多い感染者がいる可能性があります。

感染者数が確認数をはるかに上回るというのは、ロサンゼルス郡で行われた調査の結果とも一致します。