iOS/iPadOS 14用Xcodeが準備中の噂

MacやiPhone、iPad等アップル製品向けアプリを開発できる公式ツールXcodeは、記事執筆時点ではMac用しか提供されていません。

アップルが、そうしたXcodeのiOS 14およびiPadOS 14(以上、いずれも次期システムソフトウェアの仮称)向けバージョンを開発中であるとの噂が報じられています。

I'm not gonna say that Final Cut is coming to iPad...

But XCode is present on iOS / iPad OS 14. ?

The implications there are HUGE.

Opens the door for "Pro" applications to come to iPad.

I mentioned this last week on a live stream, but figured it was worth the tweet ??‍♂️
— Jon Prosser (@jon_prosser)
April 20, 2020
from Twitter

先日iPhone SE第2世代の発売日を的中させた人気YouTuberのJon Prosser氏は、「XcodeはiOS/iPadOS 14向けに存在している」とツイート。その意義は巨大であり、「Pro」アプリケーションがiPadに登場するための扉を開いていると述べています。

ただし、「私はFinal CutがiPadに来ていると言うつもりはないよ」とも前置き。「Final Cut」とはおそらくアップルの動画編集ソフトFinal Cut Proであり、こちらも記事執筆時点ではMac用しか存在していません。

これまでのところ、アップルはiPhoneおよびiPadユーザーがそれらデバイス上で直接アプリ作りを許可していません。それに最も近いのが無料プログラミングアプリ「Swift Playgrounds」ですが、こちらも教育用としてコードの基本を学べる以上の域を出ず、アプリの開発には至っていません。

現在iPhoneやiPad用のアプリ開発環境はMacに限られているため、デスクトップMacあるいはMacBookシリーズの購入が必須となります。しかし、両OS用のXcodeが提供されてデバイス単体での開発が可能となれば、コスト的にもハードルが下がり、より多くの人々がアプリ作成をできるようになるはず。

ちょうどアップルはiPadOS 13.4にてマウスおよびトラックパッドに正式対応し、それから程なく新iPad Proとともにトラックパッドを備えたMagic Keyboardを発表したばかりです。これらの組み合わせによる操作性は「iPad ProをMacBook化」と言われるほどですが、iOS/iPadOS 14でのXcode提供を想定した展開かもしれません。