macOS Catalina 10.15.4のバグ修正版の追加アップデートがリリース、ただしシステムがクラッシュする不具合は未修正

AppleがmacOS Catalina10.15.4の追加アップデートを2020年4月6日(木)に配信しました。しかし、この追加アップデートを実行したMacユーザーから「システムがクラッシュする」という報告が複数上がっています。

macOS Catalina 10.15.4は2020年3月24日(火)に正式リリースされました。10.15.4からは、iCloud Drive のフォルダ共有、スクリーンタイムでの通信や通話の制限、Apple Musicで曲に合わせて歌詞を表示する機能などが新しく搭載されました。

macOS Catalina のアップデートの新機能 - Apple サポート

しかし、このmacOS Catalina 10.15.4とiOS 13.4で、iOS 9.3.5あるいはiOS 9.3.6を実行する古いデバイスとFaceTimeで通話ができなくなるというバグがありました。また、Office 365アカウントのパスワード入力画面が繰り返し表示される、MacのUSB Type-Cポートが応答しなくなるといった問題も報告されていました。

さらに「macOS Catalina 10.15.4へのアップデート後にIntel搭載のMacでシステムがクラッシュした」という報告もあり、macOS Catalina 10.15.4はかなり不安定だという不満がユーザーからあがっていました。

そして、2020年4月6日に、macOS Catalina 10.15.4の追加アップデートがリリースされました。しかし、追加アップデートを入れてもなお、「2018年モデルの13インチMacBookが壊れて文鎮化した」「アップデート終了後にMacのシステムがクラッシュし、リカバリモードで起動してTime Machineでバックアップから復元している」という報告がApple公式のフォーラムに投稿されました。また、Apple関連の情報を主に扱うサイト・MacRumorsのフォーラムでも同様の報告が多く挙がっています。

この追加アップデートではFaceTimeバグ、Office 365のバグ、USB Type-Cの不具合が修正されましたが、Apple公式は不具合として発表していないシステムクラッシュは修正されていない様子。ただし、システムクラッシュは「大容量のファイルを転送しようとした時に起こりやすい」「スリープから回復したときのHDDの回転数によってドライブが損傷してしまう可能性がある」ということは判明しており、RAIDユーティリティであるSoftRAIDは「Appleのエンジニアと情報を共有して、macOS Catalina 10.15.5で修正することを目指している」と述べています。