騙されない機械学習を米軍とインテルが共同開発へ

「イベント・ホライズン・テレスコープ」で観測された約50億光年先の銀河「3C 279」の中心部にあるブラックホールから出るジェット(中央下の明るい部分)。(EHTプロジェクト提供)

国立天文台などが参加する国際共同研究プロジェクトで、史上初のブラックホールの撮影に成功した「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」は10日までに、南米チリにあるアルマ望遠鏡など世界各地の電波望遠鏡を連携させた観測で、約50億光年先の銀河中心にある超巨大ブラックホールから超高速で噴き出す「ジェット」の詳細な観測に成功したと発表した。

ブラックホールの周囲には、ジェットと呼ばれる高エネルギーの粒子が光速に近い速度で噴き出す現象が見られる。ただ、昨年4月に発表されたブラックホール撮影の際にもジェットの根元部分の構造は写っておらず、詳細は分かっていなかった。

EHTは2017年4月、地球から月面に置いたテニスボールを識別できるほどの高解像度で、おとめ座の方角約50億光年先の銀河「3C 279」の中心部を観測した。

その後のデータ解析で、ジェットの根元部分の詳細な構造が判明。少しねじれている形状をしていることや、4日間の観測期間中に形状が細かく変化したことなどが分かった。