音楽と花火の劇的な融合を見よ!「京都芸術花火2020」

長年にわたり大規模な花火大会が行われなかった京都市内で2018年に始まった「京都芸術花火」。2020年で3回目ながらも、京都府下最大の花火大会かつ関西で初めての「芸術花火」シリーズとして、すでに初夏の京都の人気イベントとなっています。

一般的な“花火大会”とは一味違う「芸術花火」は、音楽と花火の感動的なシンクロが楽しめる極上のエンターテインメント。その魅力をご紹介します!

音楽と花火の絶妙なシンクロが真骨頂!

「京都芸術花火」は、2018年より初夏に京都競馬場で開催されている大規模花火大会です。この芸術花火シリーズは、一般的な花火大会とは一線を画した、非常にドラマ性の高いプログラムが特徴です。

通常の花火大会は、1発ないし数発の大玉や、スターマイン(速射連発花火)などをプログラム順に打ち上げていきますよね? 1つのプログラムを打ち上げてはアナウンスが入り、また次の花火を…というのが一般的。ですが、「京都芸術花火」では、10曲超の音楽に合わせ、約50分間、ノンストップで花火を打ち上げます。

「芸術花火」の真骨頂は、音楽と花火の繊細なシンクロ。それもそのはず、花火は30分の1秒単位でコントロールされており、曲やリズムに合わせ絶妙のタイミングで打ちあがり、開花します。

音楽に合わせて花火を上げるプログラムは、最近の花火大会では多く見られ、最大の見どころともいえます。ただ、芸術花火シリーズのように50分という長いプログラムは他では見られません。

「京都芸術花火」で使用される音楽は、J-POPから洋楽、クラッシックなどバラエティに富んでいます。その年の話題曲から定番の名曲まで、さまざまな曲をちりばめて50分間でひとつの世界を作り上げます。

2019年には、DAOKO×米津玄師の「打上花火」や、映画が話題になった「Bohemian Rhapsody」(Queen)、桜色の花火が印象的だった「さくら幻想曲」(宮川彬良)、ジョン・レノンの名曲「Imagine」などが使用されました。2020年はどんな曲が使われるのか? 近年話題になった曲や人物、作品、そして、長く愛されている名曲に思いをはせながら楽しみに当日を待ちましょう。

花火そのものの質の高さにも注目!

「芸術花火」の魅力は、音楽とのシンクロだけではありません。その質の高い花火は、内閣総理大臣賞という国内最高峰の賞を受賞している花火師をはじめ、数々の花火大会で活躍しているトップレベルの花火師たちの作品。1つ1つクオリティが高い玉が多く打ち上がります。

写真:京都芸術花火

東北から九州まで、実力ある花火師が集結し作り上げる「京都芸術花火」、その花火師集団をまとめ上げるのが「GREAT SKY ART」です。芸術花火シリーズをけん引するプロジェクトチームで、京都だけでなく、北海道のモエレ沼芸術花火、神奈川の茅ケ崎サザン芸術花火、みやざきシーサイド芸術花火などを手掛けています。

花火コレオグラファーの大矢亮氏の演出のもと、質の高い花火と厳選された音楽がシンクロし、息をのむような花火劇場が展開されます。

全席指定・有料で満足度の高い観覧席

京都芸術花火の会場は、京都市伏見区の京都競馬場。G1レースの春の天皇賞や菊花賞も行われる中央競馬場の1つです。

「京都芸術花火」は全席有料かつ指定席の花火大会です。スタンド席やイス席は大人1席で税込7700円(子供は2200円)で、高いと感じる方もおられるかもしれません。ですが、早くから場所取りする必要もなく、自分の席でゆったりと鑑賞することができ、無理に割り込む人や、遅くやってきて目の前に立つ人もおらず、ストレスフリー。

前方の席はのけぞるほどの迫力がありますが、後方の席もスタンドで傾斜がついているため全体を見渡すことができ、どこからでも花火が堪能できます。