ディーゼルとスカーゲン 最新WearOSスマートウォッチをCES 2020で発表

米ラスベガスで現地時間1月7日に開幕するエレクトロニクスの展示会「CES 2020」に時期を合わせて、フォッシルグループがプライベートショウを開催。ディーゼル、スカーゲンなど同社取り扱いブランドのWearOS by Googleを搭載する、2020年最新スマートウォッチを披露した。

ディーゼルからクールな透明ストラップの「Fadelite」

ディーゼルからは男女ともに装着しやすい43mmのケース幅として、透明なシリコンストラップに独自の配色を施したスマートウォッチ「DieselOn Fadelite Smartwatch」が発表された。日本では、DIESEL STORE各店のほかDIESEL公式オンラインストアをはじめとする店舗で、3月に販売を予定している。価格は全モデル共通で4万4000円。

4色のカラーバリエーションは、いずれも透明なシリコンストラップに独自のユニークな配色を施した。例えば赤をベースにしたモデルは、ストラップの先端に向かって徐々に黒くなるグラデーションパターンを彩色。深いブルーから次第に透明に変わるモデルは、DIESELのデニムの色合いを模している。そして透明モデルは、本体のベゼルやリュウズがレインボーカラーだ。

この次第にFade(移ろう)する色合いをして製品を名付けたという。

本体はとても軽く、ストラップには大胆にカットしたDIESELロゴのエンボスを設けて、通気性も高めた。本体は、真水の中でも泳げる防水対応。NFCも内蔵しているが、日本国内ではこれを活かした支払い機能は現在利用できない。

ケースの背面には、光学式心拍センサーを内蔵する。加速度センサーやGPSも設けられており、Google Fitによるフィットネストラッキングも可能。クアルコムがウェアラブル端末向けに開発する「Qualcomm Snapdragon Wear 3100 platform」が乗っているので、高機能なプロセッサによるタッチパネルやボタンによる機敏な操作感も得られる。

本機にはカナダの前衛ビジュアルアーティスト、 Mad Dog Jonesが本体のストラップとパッケージ、同梱されるノベルティのスカーフをデザインするコラボレーションモデルもある。透明ケースのモデルをベースに、ユーザー自身で同梱ストラップを交換して着せ替えが楽しめる。

スカーゲンはミニマルデザインの「FALSTER 3」

デンマークのスカーゲンは、正円形のステンレス製ベゼルに1.30インチの有機ELタッチパネルを組み合わせたスマートウォッチ「FALSTER 3」を発売する。日本では1月下旬より、SKAGEN直営店(東急プラザ銀座店、LUCUA1100店、VIORO店、ピオレ姫路店)及び公式オンラインストアにて先行販売を開始、2月以降全国の取扱店にて販売予定。価格は全モデル共通で4万6200円。

本機もディーゼルのFadeliteと同じく、クアルコムのSnapdragon Wear 3100 platformとWearOSによる組み合わせ。心拍センサーも内蔵する。ケースサイズは42mm。レギュラーモデルにはストラップの素材や形状も違う3種類が揃う。

本体にスピーカー機能を内蔵したことで、ペアリングしたスマホに着信した通話をウォッチで受けて、そのままイヤホンなしでもハンズフリー通話ができる。本体により多くの音楽コンテンツを転送して楽しめるように内蔵ストレージの容量は8GBを確保。本機は30メートル防水仕様だ。

こちらのFALSTER 3をベースに、ノルウェーの人気DJ・Kygo(カイゴ)とプロダクトデザインのコラボを実現した「X by KYGO」モデルが1月末に発売を控える。日本市場への投入も予定されている。

価格はレギュラーモデルと同じ295ドル(約3.2万円)。本体のカラーリングはマットブラックを基調として、ストラップベルトにワンポイントのホワイトを配色する。

Kygoは自身がサウンドやデザインをプロデュースするヘッドホン、イヤホンなどのポータブルオーディオ製品も手がけている。スカーゲンが掲げる、機能性を重視したミニマリズムのデザイン哲学がKygoのテイストに呼応したことで今回のコラボが実現した。今後のスカーゲンのラインナップ展開にも影響を与えそうだ。

以上の2機種がフォッシルグループの新しい製品ラインナップだ。

ほかにもエンポリオ アルマーニの「SMARTWATCH 3」や、フォッシルの「GEN 5 SMARTWATCH」「SPORT SMARTWATCH」にも2020年春の新色が1月26日以降、北米市場で販売を開始する。WearOSを搭載する最新スマートウォッチの充実したラインナップが一気に出そろうことになりそうだ。