組み込み向けRyzen搭載のASRock製小型PCキット「4X4 BOX」が発売、価格は29,980円から

組み込み向けRyzenを搭載したASRockの小型PC自作キットが登場、上位のRyzen Embedded V1605B搭載モデル「4X4 BOX-V1000M/JP」と、下位のRyzen Embedded R1606G搭載モデル「4X4 BOX-R1000M/JP」が発売された。店頭価格(以下、税抜き表記)は順に41,800円、29,980円。

Zenアーキテクチャを採用した組み込み用Ryzenを搭載

AMD Ryzen Embedded V1000/R1000シリーズはZenアーキテクチャを採用した組み込み用途向けのCPU。DDR4メモリコントローラーや、USBなどのI/Oのほか、Radeon Vegaグラフィックスが統合されており、上位のV1000シリーズについては外付けGPUクラスの性能を提供するとアピールしている。

Ryzen Embedded V1605Bの主な仕様は、4コア/8スレッド、動作クロック ベース2GHz(最大3.6GHz)、内蔵GPU Radeon Vega 8 Graphics、TDP 12~25Wなど。

Ryzen Embedded R1606Gの主な仕様は、2コア/4スレッド、動作クロック ベース2.6GHz(最大3.5GHz)、内蔵GPU Radeon Vega 3 Graphics、TDP12~25Wなど。

自作PCキットの4X4 BOX-V1000M/JPと4X4 BOX-R1000M/JPでは、幅110×奥行き118.5×高さ67.3mmの小型プラスチック筐体が採用。別途用意したメモリやストレージ、OSを組み込めばPCとして使用できる。また、筐体はVESAマウントに対応している。

CPU以外のスペックは両モデル共通。メモリスロットはSO-DIMM×4(DDR4-2400、最大32GB)。ストレージはM.2 SSD(PCIe/SATA接続)と2.5インチHDD/SSDが搭載できる。なお、M.2 SSDはType 2242/2260に対応し、Type 2280は搭載できないので注意が必要。

インターフェイスは、リアがHDMI×1、DisplayPort×2、Gigabit LAN×2、USB 3.1×2、フロントがUSB 3.1×1、USB 2.0×2、3.5mmサウンド×1。無線LAN/Bluetoothモジュール(Intel Wireless-AC 3168)も搭載する。

付属品はACアダプタ、VESAマウントブラケットなど。