薄い軽いペンも内蔵、2in1として完成度高いモバイルノートPC「LIFEBOOK WU3/D2」

すっかりお馴染みになったフリップスタイルの2in1 コンバーチブルパソコンは、軽くてバッテリーライフも長い。加えて、タブレットのようにも使えるほか、テントモードやスタンドモードといったノートパソコンとタブレットの中間形態もあり、使い道は普通のノートパソコンよりも多い。今回チェックする「LIFEBOOK WU3/D2」は、構成次第で約868gになる軽量な2in コンバーチブルノートパソコンだ。

LIFEBOOK WU3/D2のサイズはおよそ幅309×奥行214.8×高さ16.9mm。比較的狭いベゼルを採用しており、13.3型の中でもコンパクトになっている。見た目でいえば、よく見る2in1コンバーチブルノートパソコンではあるものの、細かい部分で堅牢性を向上させるための配慮があり、パームレスト側の角を見ると弾性樹脂を配置。またタッチパネル周辺にも弾性樹脂を用意して、外圧からのダメージ軽減を狙っているほか、タッチパネルの裏にも硬質樹脂を配置し、タッチパネルの開閉や捻りなどにも強い構造だ。

ヒンジはスムーズに動きつつ、無段階に止めやすくなっている。2in1コンバーチブルノートパソコンの特徴である、360度開閉に対応するためのものだが、開閉についても上記の堅牢構造に加えて厳しい検査をクリアしたヒンジとのこと。ちなみに、タブレット状態にした場合、キーボードは自動的に入力を受け付けなくなる。

LIFEBOOK WU3/D2のインターフェースを見てみよう。国内のオフィス事情によく配慮しており、ひととおり揃っている。左側面から見ると、USB Type-C×2、HDMI×1、USB 3.1 Gen1×1、ヘッドセット端子がある。USB Type-Cは、電源に近いほうがUSB3.1 Gen2になっており、Power DeliveryとDisplayPort Alt Modeに対応している。またHDMI寄りのUSB Type-CはUSB 3.1 Gen1だ。薄くて軽いノートはすっかりUSB Type-Cオンリーになりがちだが、HDMIとUSB Type-Aをしっかり用意している点は重視したい。

右側面にはSDカードリーダー(UHS-II対応)、USB 3.1、有線LANがある。有線LANは可変式で、引き出すことでLANケーブルを接続できる。やや堅牢性には不安はあるのだが、基本はワイヤレス、環境によってワイヤードといった使い分けができる。とはいえ、USB接続の有線LANアダプターを用意する必要もないので、荷物を減らせる点でありがたい。

また右側面にはデジタイザーの収納スペースがある。ペンをはめ込んでおくタイプではなく、スロットインタイプ。ロック機構もあるため、気がついたらペンが落ちていたケースとの遭遇率も低い。下記写真を見てわかるように、本体に収納している間に充電されるのも使い勝手のよさに繋がっている。

LIFEBOOK WU3/D2のキーボードは、フルサイズになっている。キーストロークは約1.5mm。人さし指や中指でよく押すキーはやや重め、TABキーやSHIFTキーなど端にあるキーは軽めの2段階押下圧を採用。また妙に打ちやすく感じやすく、それにはふたつの構造が影響している。まず同社製ノートパソコンではお馴染みとなった球面シリンドリカル。これはキー中央部がわずかに窪んでいて、キーが指に沿いやすいというもの。次にV字ギアリング。キーのどの部分を押してもキーが水平を維持したまま下がり、安定した入力をしやすくなる。このふたつの構造は店頭で触れてみると、すぐに体感できるだろう。また打鍵音も控えめとなっており、会議中のキー入力も少し気を遣うくらいでいい。