テレビが観れる17.3型ノートPCは高い基本性能でカスタマイズも充実

富士通クライアントコンピューティングが販売する、Core i7-9750H搭載の17.3型ノートパソコン「LIFEBOOK WN1/D2(テレビ機能搭載)」。試用機のスペックは16GBメモリー、約256GB SSD+約1TB HDDという構成で、光学ドライブにはBlu-ray Discドライブが内蔵されている。仕事など普段使いでも存分に活用できるほどのスペックと、充実したカスタマイズ性が魅力的なポイントだ。

直販サイトの「富士通WEB MART」では、試用機の価格は26万9580円だが、クーポンを使うと21万2968円で購入可能だ(12月12日現在)。

前々回は外観、前回は使い勝手を取り上げたが、今回は各種ベンチマークテストを実施して、LIFEBOOK WN1/D2(テレビ機能搭載)の実力をチェックしていこう。

LIFEBOOK WN1/D2(テレビ機能搭載):ベンチマークのポイント

・一般的な用途や軽めの編集作業も可能なスペック

・FFXIVレベルのゲームなら設定次第で遊べる

・自分好みの理想的なモデルに構成できるのが魅力

一般的な用途や軽めの編集作業も可能なスペック

まずは、「CINEBENCH R20」を使用し、CPUとCPU(Single Core)の性能を計測してみた。CINEBENCH R20は、CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出するソフトだ。計測したところ、CPUは1825pts、CPU(Single Core)は431ptsという結果になった。本機に搭載されているCore i7-9750Hは、6コア/12スレッドのノート向けCPU。これだけの性能なら、ウェブブラウジングや文書作成などの一般的な用途はもちろんのこと、軽めの画像/動画編集は快適にこなせるだろう。

次にグラフィック性能をチェックすべく、「3DMark 10」を実行したところ、DirectX 12対応のベンチマーク「Time Spy」は512、ハイスペックゲーミングパソコン用のベンチマーク「Fire Strike」は1291、ノートパソコン用のベンチマーク「Sky Diver」は5090という結果に。結果を見る限りだと高スペックの3Dゲームは厳しいが、SkyDiverはそこそこのスコアなので、低スペックのMMORPGやブラウザーゲームであれば快適にプレーできそうだ。

ストレージの読み込み速度をチェックしてみよう。ストレージの速度を計測するベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使ってみたところ、256GB SSDのシーケンシャルリードは約1708MB/秒となり、高速な速度でデータを転送できる。一方、1TB HDDは約139MB/秒と遅めだが、大量のデータを保存できるメリットがある。なお、オプションで512GB SSDにも変更できるので、SSDの容量が気になる場合はそちらを検討してみるといいだろう。

FFXIVレベルのゲームなら設定次第で遊べる

はたして、LIFEBOOK WN1/D2(テレビ機能搭載)でゲームはプレーできるのだろうか。そこで「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(以下、ドラクエX)」と「FINAL FANTASY XIV 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(以下、FFXIV)」を使って検証することにした。

まずはドラクエXからチェックしてみよう。解像度を「1920×1080ドット」、グラフィック設定を「フルスクリーン」にして計測した結果、「最高品質」は快適、「標準品質」はとても快適となった。最高品質でも十分プレーできることが判明した。

続いてはFF XIVをチェック。「1920×1080 高品質(ノートPC)」は1825と「設定変更を推奨」となり、「1920×1080 標準品質(ノートPC)」は「やや快適」となった。試しに解像度を1024×768ドットに落とし、標準品質で計測したところ、スコアは6202で「とても快適」という結果に。FFXIVの場合は解像度の設定が必要になるが、標準品質でもそれなりに遊べることがわかった。

自分好みのモデルにカスタマイズできるのが魅力

LIFEBOOK WN1/D2(テレビ機能搭載)は、映画やネット配信サービス、そしてカスタマイズ次第でテレビも視聴できるモデル。映像鑑賞に彩りを与えてくれるオプションを取りそろえているのが最大の魅力といえる。また、普段使い用として十分活用できるスペックを備えているのもグッド。カスタマイズ次第で自分好みのスペックに構成できるので、LIFEBOOK WN1/D2をチェックしてみてはいかがだろうか。