16インチMacBook Proのポップ音問題、macOS更新で軽減したとの声

先日、16インチMacBook Proの内蔵スピーカーの一部につき、音楽再生を停止した際に「プッ」という、いわゆるポップノイズが入ってしまう問題が報告されていました。

これはソフトウェア更新によって修正予定と言われていましたが、配信開始されたmacOS Catalina 10.15.2にアップデートした複数のユーザーから、実際にノイズがなくなった、あるいは軽減したとの報告が寄せられています。

まず海外掲示板redditユーザーの1人は、VLC、Safari、Chrome、Netflix、YouTube、Premiere Pro、Amazon Prime Videoなど、すべてのアプリでノイズが発生しなくなったと述べています。

また米アップル関連情報サイトMacRumorsの読者フォーラムでも、3人の読者から「アップデートにより完全に問題が解決した」と投稿されています。

ただし、ことはそう単純ではありません。一部のユーザーはChromeやSafariなどのアプリで頻度が少なく音も小さくなったものの、ノイズ自体は今でも発生するといい、別の複数ユーザーはSpotifyなどのアプリではノイズが止まったが、他のアプリでは停止していないと報告しています。以下、MacRumorsフォーラム読者投稿の1つです。 10.15.2をインストールしたところ、ポッピングは大幅に減りましたが(多くの場合、信号が途切れていると思われるような軽いパチパチ音が聞こえます)、まだあることが確認できます(中略)これは以前の最大値(私が経験した限りにおいて)の約50%です。

ちなみにMacRumorsが入手したという、アップルの認定サービスプロバイダーへの文書は以下の通りでした。 Final Cut Pro X、Logic Pro X、QuickTime Player、Music、Moviesその他のアプリケーションで音楽を再生すると、その再生を停止したときにスピーカーからポップノイズが発生します。アップルはこの問題を調査しており、将来のソフトウェアアップデート(原文では"updates"と複数形)で修正が予定されています。これはソフトウェアの問題であるため、修理や交換対応を行わないでください

すなわちソフトウェア的な問題のためハードウェアの修理や交換は不要ではあるものの、問題解決は1回きりで解決するわけではなく、複数回のアップデートを要するとも解釈できます。だとすれば、今回のソフトウェア更新で一部の問題が解決しながらも、根絶には至っていない状況の説明が付きそうです。

いずれにせよ、ソフトウェア更新で解決するのであれば、アップルストアに持ち込む必要はないはずです。16インチのMacBook Proを所有されてノイズ問題を抱えている方は、まずはソフトウェア更新で様子を見るのがよさそうです。