15.6インチモバイルサブディスプレイでスマホ画面を拡張

初めてスマートフォンが登場した当時、筆者は「パソコンが手のひらの中に!」とワクワクしたものだが、振り返ってみれば、それは多少オーバーだったように思う。

最近ではスマートフォンで文章を作成する人も増えてきているが、筆者は、スマホをよりパソコンのように使いたい、という願いを捨てきれない。先日は外付けキーボードでのかな入力も実現した。

今回は、外部キーボードでかな入力をしたい熱が高まるきっかけとなったモバイルサブディスプレイとの組み合わせを紹介したい。

試したのは、UNIQ(ユニーク)社のモバイルサブディスプレイ「Prometheus Monitor」(プロメテウスモニター、以降、プロメテウス)だ。クラウドファンディングのMakuakeでの出資を通じて入手した。

最大10のウィンドウを同時に開ける

既に一部のスマートフォンでは外部ディスプレイと接続することで、パソコンのように使える機能がある。

この1年、筆者が使ってきた「HUAWEI Mate 20 Pro」には「PCモード」がある。プロメテウスをUSB Type-C to USB Type-Cケーブル(以降、C-Cケーブル)でつなげてみた。C-Cケーブルは、見た目が同じでも映像が転送できるUSB3.1 Gen2のものを使う。

スマホからでは電力供給が足りないため、別にモバイルバッテリーをプロメテウスにつなげておくのも忘れてはいけない。

すると、少し昔のWindows PCのような青空がプロメテウスに映し出された。

プロメテウスは10点マルチタッチディスプレイである。ここに表示されているアイコンをタップしていけば、どんどんアプリが開いていく。

他社のスマートフォンにある同様の機能では、一度に開けるのは5つのウィンドウだったが、PCモードでは、上限についての説明がない。いくつ開けるか、と試してみたところ、10ウィンドウを同時に開けた。

なお、ウィンドウをたくさん開けば動作がカクついてしまうし、11以上開くと「起動しているアプリが多すぎるため、○○○のアプリを最小化しました」と表示され、デスクトップから消えてしまう。

ウィンドウサイズを自由に変えられるのはGoogleフォト、Google、マイファイルなど一部アプリのみだが、最大化や全画面表示に対応しているアプリが多く、撮影した写真や動画を格納しておくギャラリーアプリもそれに含まれているため、撮影した写真を大画面で楽しんだり、チェックしたり、注釈を書き込んだりするという使いかたもできる。

サブディスプレイに投影した画面のキャプチャは、右下の通知バー(音量や電波状況などが表示されている領域)を長押しして撮影できるし、PCモードにしたときにHUAWEI Mate 20 Proをマウスパッド化した際に表示されるスクリーンショットアイコンから行える。

もうひとつ欲を言えば、Chromeのウィンドウが最大化か最小化しか選べないのを改善してもらいたいなぁというところ。それができるようになれば、Webサイトを見ながらメモを取るということもできるのに。