高性能CPUに4眼カメラ! ハイエンド級のファーウェイ新スマホ「HUAWEI nova 5T」レビュー

毎回、ファーウェイのさまざまなジャンルの製品を詳しく紹介している「ファーウェイ通信」。今回はSIMフリースマホの新製品レビュー! 超広角からマクロまでをこなすAIクアッドカメラ、パンチホール採用の大画面ディスプレー、無駄を削ぎ落とした洗練のデザインといった、「HUAWEI nova 5T」の魅力を紹介していく。

AIに特化したコアを搭載する高性能CPUに8GBメモリー、4眼カメラ!

ハイエンド級の性能が盛り込まれた注目の1台

フラグシップモデルに匹敵するほどのスペックでありながら、比較的購入しやすい価格を実現したファーウェイ製SIMフリースマホの新機種「HUAWEI nova 5T」。まずは、その高性能なスペックから見ていこう。

CPUは、AI処理に特化したNPUが2基組み込まれた「HUAWEI Kirin 980」(2×2.6GHz+2×1.92GHz×2+4×1.8GHz、オクタコア)を搭載。メモリーは8GB、ストレージは128GB、OS/UIはAndroid 9/EMUI 9.1。多数のアプリを同時に立ち上げても、スマホの操作でスムーズさをまったく失わない。ハイエンド級の性能を持っているスマホならではの快適さだ。

約6.26型という大画面のフルビューディスプレーは、解像度1080×2340ドットと高精細。国内でリリースされたファーウェイ製端末では初となる、インカメラを画面内に配置したパンチホールデザインを採用しており、画面占有率は約91.7%。90%を超えるとほぼ全面が画面というイメージになる。指紋認証センサーもやはりファーウェイのスマホでは新しく、本体側面に電源ボタンと一体化して配置されている。

バッテリー容量は約3750mAh。標準付属の充電器は22.5W(5V/4.5A)の急速充電に対応しており、約30分の充電で最大約50%の充電が可能。1日使用しても安心のスタミナでありつつ、万一、バッテリー切れとなってもすばやく充電できる。最近は充電器に一晩中ずっと接続するのを嫌い、朝になってバッテリー切れに気づいて慌てて充電するという人も多いが、その場合でも家を出るまでに相当回復できるというわけだ。

ネットワークは、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。仕事とプライベート、または通話用とデータ用とでSIMを使い分けたり、海外旅行で現地SIMを挿すなど、SIMフリースマホならではの使い方が可能だ。

また、ファーウェイの独自技術「GPU Turbo 3.0」も搭載。これは、CPUの消費電力を削減して、グラフィックの処理能力を効果的に向上させるもの。25種類の対応ゲーム(※対応ゲームは随時変更になる可能性があります)において、より快適にプレイすることができる。

上位機譲りの性能と機能がなにより魅力のクアッドカメラ

AIカメラやナイトモードの活用でワンランク上の撮影が可能

次に、HUAWEI nova 5Tの目玉とも言えるAIクアッドカメラについても見ていこう。

アウトカメラは4眼構成。約4800万画素カメラ(広角)がメインとなり、ここに約1600万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラ、同じく約200万画素の深度測定用カメラが加わる。メインの約4800万画素カメラは1/2型の大型センサーを搭載しており、最大ISO感度は102400。夜間や照明の少ない室内など光量が少ない環境でも、鮮明な写真を撮影できる。

超広角カメラ(35mmフィルム換算で17mm相当)は、このところのスマホカメラのトレンドとも言えるもの。トレンドと言いつつも、単なる流行り物ではなく、スマホカメラを大きく変えた存在と言えるのはその利便性の高さから。上の広角(35mmフィルム換算で27mm相当)との作例比較を見てもわかるとおり、より広い範囲を撮影できる。被写体から距離をとらなくても広い範囲を撮影できるため、旅先での風景のほか、あまり広くないスペースで記念撮影をする場合などでも、このメリットは活きてくる。同じ場所からの撮影でも随分イメージが異なる写真が残せるので、積極的に活用したい。

マクロカメラでは、被写体に約4cmまで寄って撮影できる。また、深度測定用カメラは、ポートレートでの自然な背景ボケを実現するのに役立つ。プロカメラマンのような味のあるボケ効果も可能だ。

22種類の被写体やシーンを自動認識して撮影設定を最適化してくれる「AIカメラ」は、HUAWEI nova 5Tでももちろん利用可能だ。カメラ初心者であっても失敗写真を減らしてくれる便利な機能のため、常時オンにしておきたいところ。そのほか、夜景モードやライトペインティングなど、ファーウェイ製スマホでおなじみの撮影機能も利用できる。

なお、インカメラは約3200万画素。顔を立体認識して自動補正をしてくれるビューティーモード、プロカメラマンのようなライティング効果を実現する「AI HDR」技術などが搭載されている。AIカメラも利用でき、8種類のシーンを自動認識してくれる。

今回、HUAWEI nova 5Tを用いていろいろな場所で撮影してみたが、特定の用途で突出したカメラというよりは、超広角や夜景、マクロ、ポートレートなど、あらゆるシーンでキレイに撮れるカメラという印象だった。日々の生活の中で気になる被写体やシーンを気軽に撮るには、とても使い勝手のいい、万能的な存在のカメラだと言えるだろう。

シンプルにして高級感のある、ツヤを感じさせるデザイン

ミッドサマーパープルはとにかく印象的、ぜひチェックしたい

最後に、HUAWEI nova 5Tのデザインを見ていこう。全体として、無駄を削ぎ落としてシンプルに仕上げられており、スッキリとした印象を受ける。それでいて随所にツヤも感じられる。カラバリは今回レビューしたミッドサマーパープルに加え、クラッシュブルー、ブラックという3色。いずれも高級感も漂わせた佇まいだ。

今回試用したミッドサマーパープルだけは、本体背面に“nova”ロゴの透かしが入る。ロゴの浮かび上がり具合もパープルの色合いも、光の当たり方によって変化し、さまざまな表情を持つのが印象的。普段から持ち運ぶスマホに、ありきたりでないデザインを求める人にはうってつけの仕様だと言える。

本体は、幅が約73.97mm、厚さは約7.87mmとスリムなのが特徴だ。また、重量は約174gと軽量。手に持ってみると、エッジ部分が滑らかにカーブ加工されているため、持ち心地は良好。もちろん片手持ちがラクにでき、片手での操作も十分に可能だ。

HUAWEI nova 5Tはファーウェイ・オンラインストアのほか、家電量販店、ECサイト、主要MVNOなどで販売中。カラバリはミッドサマーパープル、クラッシュブルー、ブラックの3色。市場想定価格は税抜5万4500円となっている。