Qualitでねらい目の1年落ち「Lenovo ThinkPad X1 Carbon(2018)」実機レビュー

横河レンタ・リースが運営しているQualitは、PCやタブレットなどのレンタル返却品を「リファービッシュ」(清掃、外観チェック、動作・機能検査)して「リフレッシュPC」として販売している。本サービスについては「中古PC市場価格より2割も安くて高品質「Qualit」のリフレッシュPC」で詳しく紹介しているが、品質の高い製品を、中古市場価格の約1~2割安い価格で購入できるというコスパの高さから注目を集めている。

Qualitでは製品の状態によって「超美品」、「美品」、「Bランク」、「Cランク」などとランクを分けているが、今回は「Bランク」として販売されているレノボの14.0型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2018)」を借用した。

BランクとはAランクよりも傷や使用感があるレンタルアップ品を指しているが、しっかりと清掃、外観チェック、動作・機能検査が実施されており、またほかのQualit商品と同様に6カ月保証付きなので安心して利用可能だ。

ThinkPadと言えばキーボードの打ち心地に定評があり、またソフトウェアアップデートもひんぱんに提供されることから、ビジネスユーザーに人気のあるモデルだ。それではリフレッシュPCの外観、そして2018年に発売されたノートPCのパフォーマンスについてチェックしていこう!

1年落ち2018年モデルの優良物件

今回Qualitより借用した「ThinkPad X1 Carbon(2018)」は、2018年にレノボ・ジャパンより発売された14.0型ノートPC。ストレージ(SSD)はフォーマットされて、「Windows 10 Pro 64bit(バージョン1803)」がリカバリーされている。

横河レンタ・リースでは、本来、発売開始から1年落ちのPCは再レンタルに回るので、Qualitで販売される機会がそう多いわけではないが、稀にレンタルアップの時点でBランク以下として判定され、Qualitをはじめとする販売ルートに乗ることがある。今回の「ThinkPad X1 Carbon(2018)」もそんな商品のうちのひとつで、スペック的には現行機種と比較しても遜色ない。

CPUは第8世代(Kaby Lake R)の「Core i5-8350U」(4コア8スレッド、1.70~3.60GHz)、メモリー(RAM)は8GB、ストレージは256GBのSSD(NVMe接続)を搭載している。SSDの型番は「SAMSUNG MZVLB256HAHQ-000L7」で、読み込み3000MB/s、書き込み1300MB/sが謳われている高速タイプだ。

ディスプレーは14.0インチFHD IPS液晶(1920×1080ドット)。本体サイズは323.5×217.1×15.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.13kg。インターフェースは、USB 3.1 Type-C×2(Thunderbolt 3対応)、USB 3.0 Type-A×2、HDMI×1、ヘッドセット端子×1、ドッキングコネクター×1、イーサネット拡張コネクター2×1、microSDメモリーカードリーダーを搭載している。

Bランクと言えど瑕疵は微細で気をつけて見なければ判別できないレベル

QualitのリフレッシュPCは横河レンタ・リース独自開発の梱包箱に収められている。「ThinkPad X1 Carbon(2018)」の箱は幅約520mmとやや大きめ。ノートPC本体はシリコンフィルムでしっかりと包まれて、箱内部で宙に浮いているような状態で固定されている。揺れはしないが、まるで揺り籠のようだ。ACアダプターや電源ケーブル、その他アクセサリーはノートPCと接触して傷などが付かないように別室に収められている。配送時に万が一の事故があった場合でも、中身にダメージが及ぶ可能性は低い。

さて外装の状態だが、Bランクということで特に念入りにチェックしてみたが、落下などによって付いた傷は見当たらなかった。またディスプレーにも視認できるような傷は存在しない。目立つのはパームレスト部の擦り傷。ThinkPad X1 Carbon(2018)のパームレストは手脂が付着しやすい。どうもその汚れをこまめに拭いていたため、結果的に擦り傷が生じてしまったようだ。

ただし、見る角度によってやや目立つものの、普通に使っている限りはその存在を忘れる程度の擦り傷だ。もちろんパームレストに手を置いていて、ざらついたような感触があるわけでもない。実用面ではまったく問題にならないレベルだ。

パフォーマンスは現行モデルと遜色なし!

最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。CPU/グラフィックスベンチマーク「CINEBENCH R15.0」で計測してみたが、CPU性能を示す「CPU」スコアは647 cb、グラフィックス性能を示す「OpenGL」スコアは52.08 fpsという結果だった。一方ストレージ速度は、シーケンシャルリード(Q32T1)は3534.7MB/s、シーケンシャルライト(Q32T1)は1514.1MB/sを記録した。

今回Qualitより借用した「ThinkPad X1 Carbon(2018)」は2018年に発売されたモデルであり、4コア8スレッドの「Core i5-8350U」を搭載し、メモリーは8GBと2019年の推奨容量をクリアーしている。また、ストレージも高速なNVMe接続のSSDを搭載しており、申し分ない転送速度だ。もちろん2019年に発売された最新ノートPCよりベンチマークスコアは下回るが、体感できるほどの差ではない。オフィスアプリはもちろんのこと、フルHDサイズの動画であれば快適に編集、書き出し可能なパフォーマンスを備えていると言える。