Microsoft、ベータ版「Cortana on Windows」をWindows InsidersのFastリングへロールアウト

米Microsoftは11月20日(現地時間)、ベータ版「Cortana on Windows」を“Windows Insiders Program”の“Fast”リングユーザーにロールアウトしたと発表した。“Windows Insiders”では新しい「Cortana」がテストされており、単なるデジタルアシスタントではなく、毎日の仕事に利用している「Microsoft 365」アプリのように、個人の生産性を高めるアシスタントへ発展を遂げつつある。

まず、これまでタスクバーと一体化していた「Cortana」が切り離され、単体のアプリとなる。独自のウィンドウを持つので、タイトルバー領域をドラッグしてデスクトップの好きな場所へ移動させたり、枠をドラッグしてウィンドウのサイズを変更できる。

次に、設定画面に「Cortana」に対する既定の入力方法を切り替えるオプションが追加された。「Cortana」に話しかけるだけでなく、テキスト入力をメインに利用できるようになる。

そのほかにも、メールの作成・表示を行うためのメールスキル、会議の登録・参加や次に開かれる会議の照会を行うカレンダースキル、アプリを起動したりOSの設定を変更できるWindowsスキルなどが実装される。アクセシビリティの向上や、個人アカウントと仕事用アカウントの使い分けもサポートされるとのこと。「Cortana」とのチャット履歴はローカルデバイスに保持され、個人アカウントの場合はプライバシーダッシュボードで内容をチェックできる。

なお、これらの改善に当たり、以前“Windows Insider”でリリースされた「Cortana」スキルの一部は削除された。

“Bing”を介したインスタントアンサー機能

ジョークなどをはじめとするアシスタントとの会話

タイマー

ただし、恒久的に削除されたわけではなく、いずれリフレッシュされた上で再実装される予定だ。また、今回ロールアウトされた新しい「Cortana」はまだ英語(米国)でしか利用できないが、間もなく他の言語や地域でもサポートされるとのこと。