レノボ、画面を折り畳めるパソコン開発、世界初 折り畳みスマホも発売

パソコン世界大手のレノボ・グループは15日、世界で初めて、画面が折り畳めるパソコンを開発したと発表した。次世代通信規格「5G」に対応したパソコンや折り畳み式のスマートフォンも発表した。楊元慶・董事長兼最高経営責任者(CEO)は、パソコンなどIT(情報技術)製品の強さをベースにデータなどを使ったサービスを強化する方針を強調した。

北京市で同日開いた技術戦略を発表する「聯想創新科技大会」(テックワールド)で、新しい製品やサービスの戦略を発表した。7~9月期の世界パソコン出荷台数で1位となり、課題のスマホ事業も黒字基調となっため、新しい製品投入で攻勢をかける。

画面が折り畳めるパソコンは「シンクパッド X1」。タブレット端末としても利用できるパソコンで、折り畳み式は世界で初めとしている。有機ELパネルを採用し、画面サイズは広げると13.3インチとなる。発売時期は2020年後半とみられる。価格は公表していない。

折り畳み式のスマホは、2014年に米グーグルから買収した「モトローラ」ブランドの「レーザー」の名称で発売する。有機ELパネルを採用し、広げた際の画面サイズは6.2インチ。米国での価格は1499ドル(約16万円)。12月下旬から予約を受け付け、20年1月から販売するという。

楊CEOは「レノボは最も豊富な消費者に直結したIT製品を持っており、ビッグデータなどを活用したソリューションの提供が可能だ」と強調した。5Gに対応したパソコンや家庭用のサーバーも発表した。