Windows 7のサポート終了までに確認しておきたい6つのこと


Windows 7終了の日が近づいています。10年もののOSにはガタがきています。

Windows 7を使い続けたい、もしくは使い続けなければならない理由もあるかもしれません。

しかし、マイクロソフトがWindows 7のサポートを終了してしまえば、Windows 7は脆弱になります。

今回は、Windows 7終了に対処する6つのTipsと、その後どうすればいいかをお教えしましょう。

1. 「Windows 7終了」とはどういうことか?

Windows 7終了というのは、言葉通りの意味です。

マイクロソフトは、Windows 7に対するすべてのサポートを終了します。

2020年1月14日以降、すべてのテクニカルサポートやWindows Updateからのセキュリティアップデートは終了します。

また、Windows 7の終了というのは、あらゆるセキュリティアップデートが終わるという意味でもあります。

Windows 7は古く脆弱なシステムです。

マイクロソフトの定期的なアップデートやセキュリティパッチがなければ、Windows 7はさらに脆弱なシステムになります。

Windows 7のサポートの終了は、衰退していくOSを使っているユーザーを悩ませています。

しかし、お金が十分にあればWindows 7は終了しません。

「Windows 7 Professional」と「Windows 7 Enterprise」には、350ドルでWindows 7を3年間生かし続けるというオプションがあります。

「Microsoft Extended Security Updates」プログラムは2023年まで実行されます。

このプログラムは誰もが使えるわけではありませんが、ビジネスや企業、組織、極めて重要なコンピュータには適用することができます。

この期間が終わる2023年までに、このような企業や組織はWindows 10(もしくはそれ以降)にアップグレードする準備をしなければなりません。

2. Windows 7はいつ終了するのか?

マイクロソフトは、2009年のリリースで「製品サポートの提供を10年間は約束する」という言い方で、かなり昔にWindows 7の終了を発表しました。

Windows 7の終了は2020年1月14日です。

3. Windows 7を使い続けることはできるか?

もちろん、使い続けることはできます。Windows 7は、一晩で突然動かなくなったりしません

Windows 7終了の日付は、サポートが終了する具体的な日付です。

マイクロソフトが、遠隔でWindows 7の使用を無理やり止めることはできません。

先ほども書いたように、Windows 7は今後セキュリティパッチを含むアップデートを受けられません。

他の懸念事項もあります。

Windows 7で使用している他のプログラムも、バグの修正やセキュリティホールに対するアップデートが受けられません。

Windows 7自体と同じく、そのようなプログラムも使い続けることはできますが(重大なバグがなければ)、最新版を使うことはできません。

多くのWindows 7ユーザーにとって、OSを使い続ける一番の理由はソフトでしょう。

特定のソフトに似たような代替品が見つかりにくいのは、マイクロソフトが企業にWindows 7を少し長めに使用する機会を提供しているからです。

自宅で使用する個人ユーザーには、同様の猶予期間はありません。

それに、ほとんどのWindows 7のソフトに、Windows 10で使える代替品があります。

4. Windows 7のサポート終了の通知は解除できるか?

2019年3月19日、マイクロソフトはWindows 7のアップデートKB4493132をリリースしました。

KB4493132は、ユーザーのデスクトップにWindows 7のサポート終了に関する通知を出すためのものです。

Windows 7使用中のユーザーが、この終了の通知を無効にするには、2つのオプションがあります。

Windows 7終了の通知画面が表示された時に、「今後、このメッセージを表示しない」のチェックボックスをチェックすると、通知は無効になります。このチェックボックスにチェックを入れずに通知画面を閉じると、通知は出続けます。

KB4493132の更新プログラムを探し、アンインストールします。「コントロールパネル > プログラムと機能 > インストールされた更新プログラムを表示」で、更新プログラムの一覧の中からKB4493132を見つけたら、右クリックをして「アンインストール」を選びます。

5. Windows 10に無料でアップグレードできるか?

注意:Windows 10へのアップグレードを検討している場合は、次の「6. Windows 7の重要ファイルをバックアップするべきか?」を読んでください。

公式のWindows 10への無料アップグレード期間は2016年7月29日で終了しています。

それ以降、数多くのユーザーが、Windows 7、8、8.1からWindows 10への無料アップグレードを求めてきました。

「Get Windows 10」プログラムをインストールしていなかった人の多くが、公式なアップグレードプログラムが終了してしばらく経ってから、アップグレードが完全なライセンス版だと気づき、アップグレードすると決めました。

このやり方は保証されていません。

誰もがWindows 10に無料でアップグレードできるとは言いませんが、まだアップグレードを試していない場合は、やってみるだけの価値はあるでしょう。

「Windows 10 のダウンロード」ページを開く。

「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。

ツールを開き「このPCを今すぐアップグレード」を選ぶ。

指示に従う。

Windows 10のアップグレードが完了したら、「Windows」キーと「I」を押して、「設定 > 更新とセキュリティ」で、Windowsのライセンス認証を確認します。

この手順でフルライセンスではないとわかった場合は、Windows 7に戻すことができます。

Windows 10インストールのシステム要件

Windows 10にアップグレードする前のもうひとつの懸念事項は、アップグレードのシステム要件です。Windows 10 インストールのシステム要件は以下の通りです。

プロセッサ:1GHz以上のプロセッサ

RAM:32ビット版では1GB、64ビット版では2GB

ハードドライブの空き領域:32ビット版 OS では 16GB、64ビット版 OS では 32GB

グラフィックスカード:DirectX 9以上

ディスプレイ:800×600

上記がシステム要件ですが、実際にWindows 10を使う場合には様々な問題があります。

マイクロソフトは、かなり幅広いハードウェアでWindows 10が稼働するように設計しています。

しかし、パワーがあればそれだけ、快適に使うことができます。

1GHzのプロセッサと1GBのRAMはWindows 7には十分ですが、Windows 10では期待に沿うような要件ではありません。

6. Windows 7の重要ファイルをバックアップするべきか?

定期的なシステムバックアップは、常に個人セキュリティのルーティンの一環であるべきです。

バックアップは、システムクラッシュのような不測の事態から、データを取り戻すための一番簡単な方法のひとつです。

Windows 7に関しては、バックアップをする頻度を増やすのが得策です。

Windows 7終了後は、セキュリティアップデートがなくなります。

Windows 7終了後に脆弱性が見つかったとしても、当てるパッチはありません。

システムがWindows 7で脆弱な状態であれば、データが危険にさらされます。

バックアップの頻度を上げることで、少なくとも部分的にはリスクをいくらか軽減できます。

このWindows 7でファイルをバックアップする一番簡単で安全な方法もチェックしてみてください。

Windows 7からWindows 10にアップグレードを検討している場合は、アップグレードする前にファイルのバックアップをしましょう。

Windows 10のアップグレードプロセスは、ファイルに配慮していますが、不測の事態が起こってほしくはないはずです。

Windows 7の終了はもうすぐです

Windows 7の終了は確実に間近に迫っています。

2020年1月になって慌て始めるよりは、今からWindows 7の終了に備えていた方がいいでしょう。

この機会にアップグレードしようと考えている人は、2020年になる前に、Windows 7からWindows 10にアップグレードするベストな方法をチェクしてみてください。


2019-11-15 00:51:33