VAIO初Core i9-9980HK搭載のS15|ALL BLACK EDITION発表

VAIOは、デザインはそのままにパフォーマンスのアップを図った15インチオールインワンPC「VAIO S15」を発表しました。本日より予約を開始し、発売(最短届け日)は11月22日。価格は税別11万9800円より。

第9世代へ移行しパフォーマンスアップ

「VAIO S15」は2019年の春にフルモデルチェンジしたばかり。より「快」を追求すべく、ほかのSシリーズと同様のデザインになり、パフォーマンスを重視したHプロセッサーを採用。さらに4KディスプレイやBDドライブが搭載可能で、さらなるハイパフォーマンスを追求していました。

これらの進化により、従来モデルの発売時より販売台数は伸びており、フルモデルチェンジは成功したとしています。また、購入者に満足したポイントをアンケート調査したところ、これまでの価格重視からデザインがトップに。使い勝手やCPU性能が上位を占めました。つまり、フルモデルチェンジで進化したポイントがユーザーに評価されたことになります。

そして、今回のアップデートにより、いくつかの進化を果たしました。まずは、パフォーマンス面の強化。VAIOのラインアップでは初のインテル第9世代のCoreシリーズを搭載。もちろん従来同様パフォーマンスを重視したHプロセッサーを採用しています。

6コア12スレッドのCore i7-9750H(2.6GHz/最大4.5GHz)と4コア8スレッドのCore i5-9300H(2.4GHz/最大4.1GHz)が選択可能。VAIO独自のチューニング「VAIO TruePerformance」はサポートしていないが、十分なパフォーマンスを発揮する。

VAIOの調べによると「CINEBENCH R15」のベンチ結果では、Core i7-9750HとCore i7-8565Uとでは約2倍速く、Core i5-9300HとCore i7-8565Uとの比較では、約1.5倍速いとしています。

セキュリティ面もアップデートされ、指紋認証だけでなく、Windows Helloに対応した顔認証機能を搭載。ディスプレイに顔を向ければ、即認証してロック解除されるという使い勝手の良さを提供している。ただ、マスクなどで顔認証がNGの場合も考え、指紋認証も残しています。

15.6インチ4KディスプレイやUltra HD BD(UHD)は選択可能。Thunderboltや最大32GBのメモリー、デュアルストレージに対応などは、従来どおり継承されています。残念ながらPDには対応していないので、この点は改良してほしいところです。

デザイン面も従来どおり。19mmのキーピッチフルキーボード。チルトアップヒンジによるタイピングのしやすさは変わらない。

よりハイパフォーマンスのALL BLACK EDITION登場

そして今回目玉なのが、S15シリーズ初のALL BLACK EDITIONが登場したことです。CPUにVAIO初となる8コア16スレッドのCore i9-9980HKを搭載。Core i7モデルに比べで発熱量が高いため、筐体デザインは変えずに、ヒートシンクを見直して、冷却効果を高めています。

S15シリーズの最高峰だけあり、メモリーは16GBか32GBの2択で、ストレージはNVMe接続のハイスピードSSD(256GB/512GB/1TB)+1TB HDDが搭載可能。4Kディスプレイに指紋認証/顔認証、UHDは搭載済みと、選択できるオプションは少なく全部入りモデルになっています。

ALL BLACK EDITIONは、税別30万1800円より。グラフィックスがCPU内蔵なので、3Dゴリゴリのゲームには不向きですが、写真や動画編集ならCPUパフォーマンスに優れているので、快適に扱えるでしょう。

通常モデルは、ブラックとシルバーの2色を用意。デスクトップPCからの買い替えにもオススメしたいオールインワンノートです。