地味に珍品、地味に便利。「HDMIからDPへの」変換アダプタがアイネックスから。ゲーム機にも対応

各種PCやスマートフォンのアクセサリ、とくに自作PC派向けのアイテムを得意とするアイネックスから、歴戦のEngadget読者であればちょっと気になるであろう映像変換アダプタが登場しました。
モデル名は『AMC-HDDP』。市場想定売価は4300円前後(税別)、出荷予定は11月6日です。

その機能は、HDMI出力をDisplayPort(DP)に変換するというもの。誤解のないようにもう一度繰り返すと「HDMIが入力、DPが出力」。つまり、市場で多く出回っている「DPからHDMI」とは反対になります(DPからHDMIの変換用には使えません)。

機能的には、(きちんとデジタル回路を通す)アクティブタイプの変換で、またハードウェアのみで変換が完結するため、ドライバは不要です。
対応する最大解像度は4K(3840×2160ドット)/30Hzまで。また、2560×1440ドットや1920×1200ドット、下は800×600ドットといった解像度にも対応。音声の変換もしっかりとサポートします。

また著作権保護仕様としてHDCP Ver.1.4にも対応する点などから、PCだけでなくゲーム機にも対応します。ただし公式ページの注意書きには「製品は汎用品であり、全ての組み合わせにおいて動作を保証するものではありません」との一文も(当然ながら)記載されています。

入力端子はHDMI タイプA(いわゆるフルサイズ)、出力端子はフルサイズDisplayPort。アクティブタイプのために電源が必要となりますが、これは出力機器からHDMI経由で供給します。
さらに電力が不足する機器の場合に備えて、補助電源供給用のUSB 2.0 Type-A端子も搭載。様々な機器との接続における安定性を増しています。なお、HDMIとUSBは約25cmのショートケーブルによる実装です。

さて、こうした映像端子変換アダプタは、「備えあれば憂いなし」な保険的な意味合いのみならず、上手に使うことでトータルでのシステムコスト低減に貢献することも少なくありません。

とくに本機の場合、昨今ではけっこうありがちな「ディスプレイ側のHDMI端子は使い切っているが、DPは余っている」環境(PC慣れしていない方は、けっこうありがちなはず)でも、HDMIセレクターに頼らず機器を増やせます。
またゲーム機を接続できるという点などは、PC用ディスプレイをテレビ代わりに使っているユーザーには魅力でしょう。

また、DP「へ」変換するアダプタは現状ではかなり珍しいため、筆者のように珍変換アダプタには目がないという方にとっては、注目すべき品であることは言うまでもありません。
価格が比較的手頃ということもあり、多くの映像機器を使っているユーザーにとっては、それこそ保険的な意味合いでも1個備えておくと便利なはずです。