第10世代Coreで仕事もエンタメにもガッツリ使える高性能13.4型ノートPC

デルの「New XPS 13 2in1」は、第10世代のCoreプロセッサーを搭載した2in1タイプの13.4型ノートパソコン。スタンダードモデルは、CPUがCore i3-1005G1、メモリーが8GB、ストレージが256GB SSD、GPUがインテル UHD グラフィックスといった構成だが、試用機は「New XPS 13 2in1 プラチナ(ブラック)」は、CPUがCore i7-1065G7、メモリーが16GB、ストレージが512GB SSD、GPUがインテル iris Plus グラフィックスといった構成のハイエンドモデルだ。Officeなしの価格は21万9978円だが、クーポンを使用することで18万2581円で購入できる(10月30日時点)。

前々回は外観、前回は使い勝手を紹介したが、今回は、各種ベンチマークソフトを使って、New XPS 13 2in1の実力をチェックしていこう。

■New XPS 13 2in1:ベンチマークのポイント

・ハイエンドな性能の2in1ノートパソコン

・一般的な作業はもちろん写真、動画編集もある程度快適な第10世代Coreプロセッサー

・軽めのゲームであればバッチリなインテル iris Plus グラフィックス

・早くて快適な512GB SSDを搭載

一般的な作業はもちろん写真、動画編集も快適な第10世代Coreプロセッサー

まずは、「CINEBENCH R20」を使って、Core i7-1065G7のパフォーマンスをチェックしてみよう。CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出するソフトで、CPUの性能をチェックすることができる。

Uシリーズの新モデルであるCore i7-1065G7は、4コア/8スレッドのノートパソコン向け超低電圧CPUで、ベースクロック数は1.3GHz、ターボ・ブースト時の最大クロック数は3.9GHz。計測した結果、CPUのスコアは1336pts、CPU(Single Core)は426ptsとなった。同じシリーズで第8世代のCore i7-8550Uのスコア(参考例:CPU 約1151pts、Single Core 約386pts)と比較した場合、CPUのスコアは約16%、CPU(Single Core)は約3.5%ほど性能が向上していることがわかる。一般的な作業はもちろんのこと、16GBメモリーを搭載しているので写真編集もよほど負荷が高い作業でなければ快適にこなせるだろう。

軽めのゲームであればバッチリなインテル iris Plus グラフィックス

続いて、New XPS 13 2in1に搭載されているインテル iris Plus グラフィックスの性能を確かめるべく、「3DMark」を使ってみた。結果、「Fire Strike」は2230、「Sky Diver」は7377、「Time Spy」は735というスコアに。AAAタイトルの大作ゲームはさすがに厳しいだろうが、「インテル UHD グラフィックス 620」(参考例:Fire Strike 約1238、Sky Diver 約4868、Time Spy 約474)などの内蔵GPUよりも大幅にパワーアップしているため、動画編集や、ブラウザーゲーム、軽めのMMOなどは快適といえる。

早くて快適な512GB SSDを搭載

試用機にはPCIe NVMe接続対応の512GB SSDが搭載されている。今度はSSDのストレージ速度を検証するため、「CrystalDiskMark」を使ってみた。シーケンシャルリードは2398.3MB/秒という結果になった。OSの起動やアプリケーションの立ち上げなどはいずれも早く、ストレスを感じることはないはずだ。

ドラクエXなどの3Dゲームは設定不要で快適に遊べる

New XPS 13 2in1で3Dゲームが遊べるのかどうかをチェックすべく、「ドラゴンクエストX ベンチマーク(以下、ドラクエX)」「FINAL FANTASY XIV 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(以下、FF XIV)」で検証してみることにした。

まずはドラクエXからチェックしてみよう。解像度は「1920×1080ドット」、表示方法は「フルスクリーン」にし、「最高品質」「標準品質」「低品質」の3項目ごとに計測。結果、最高品質は「とても快適(7635)」、標準品質は「とても快適(8853)」、低品質は「すごく快適(10321)」となった。ドラクエXの最高画質でも十分遊べることが判明した。

次にFF XIVを使い、「1920×1080ドット」「フルスクリーンモード」に設定した状態で「高品質(ノートPC)」「標準品質(ノートPC)」を計測してみた。高品質は「やや快適(2930)」、標準品質は「快適(4076)」という結果に。試しに解像度を「1280×960ドット」に変更し、標準品質で再検証したところ、「とても快適(6091)」となった。解像度などを変更すればより快適に遊べるが、結果をみる限り、わざわざ設定を変更するまでもないだろう。何はともあれ、FF XIVレベルのゲームも快適にプレーできるのがいい。

ハイエンドな性能を備えた2in1ノートパソコン

New XPS 13 2in1は、一般的な作業もライトな3Dゲームも快適にできる2in1タイプのノートパソコンだ。第10世代Coreプロセッサーに加えCPU内蔵GPUのパワーアップした性能が快適さを生む要因となっている。仕事用でも趣味用でも十分活用できるほどのパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。もしメインマシンの購入を検討している人は、New XPS 13 2in1を第一候補にしてみるのはいかがだろうか?