macOS Catalina更新で一部Macが動作不能。EFIファームウェアが原因か

10月初頭に配信開始されたmacOS Catalinaですが、インストールした一部のMacが動作不能となった多数の報告や、その原因がEFIファームウェアのアップデートではないかとの推測が伝えられています。

EFI(Extensible Farmware Interface)とはマザーボードに搭載されているソフトウェアであり、アプリケーションとハードウェアを橋渡しする役割を持つもの。これが搭載されたMacでも、起動時にハードウェアをチェックしてOSに引き渡しています。

そしてアップルの公式サポートフォーラムでは、「macOS Catalinaをインストールすると動作不能になった」との複数のスレッドが進行中です。そのほとんどは、下記のレポートと本質的に同じと見受けられます。 「Catalinaにアップグレードしました。私のノートPCは文鎮化しました。起動時に「option」または「command R」を試しても、「folder?」ロゴだけが表示されるか、まったく何も映りません」

「私もMacBook Pro 13インチ(2014)で全く同じ症状です。((macOS復元のCommand+Rなど)キーコンビネーションを認識しなくなったので、更新プログラムがロジックボードのファームウェアを破損したに違いないようです。昨夜、アップルのサポートに電話しましたが、何も役に立ちませんでした。それがアップデートが原因ではなくハードウェアの問題だと言いました。しかし、まったく同意できません。Catalinaをインストールしようとするまで、私のコンピューターはまったく問題ありませんでした」

「いつものように、「設定-ソフトウェアの更新」の更新手順に従いました。数分後に「?folder」アイコンが点滅する画面しか出てきません。起動時のキーコンビネーションも機能しません。これは、Appleが対処する必要がある深刻な問題です」。

「私も同じ問題を抱えています。ジーニアスバーも私と同じくすべてのショートカットを実行した後、ロジックボードが原因かもしれないと言いました。結局のところ、2014年以降のiMacがスムーズに動作しているとは考えられません」

「MacBook Air(2014)でも起こりました。MacBookPro 2015でも、同じ問題を抱えている2人の友人がいます。点滅する「folder?」が現れてから5分後も、キー入力が認識されません。すべては、CatalinaインストーラーによるBIOS-EFIファームウェアの破損を示唆しています」

これらの報告で共通して原因と推測されているEFIファームウェアは、2005年から2006年にかけてMacの搭載CPUがPower PCからインテル製に移行するさいに、それまでのOpen Firmwareから置き換えるべくインテルが設計したもの。すでに13年もの歴史がありますが、その中でも最近のモデルではなく、数年前のデバイスに症状が集中しているようです。

この問題が多くのMacに影響を与えているのは多数の報告からも明らかですが、かといって全モデルに広く発生しているわけでもありません。今後のアップルの対応を待ちたいところです。