新Mac Pro、もうすぐ発売?認定業者用の設定ツールがアップデート

新Mac Proは6月のWWDC 2019で今年秋のリリースと予告されながらも、いっこうに発売日が公表されません。一時は公式サイトに「発売は9月」と表示されたこともあった同モデルですが、ここへ来てようやく発売が近づいた手がかりが報じられています。

米アップル関連情報サイトMacRumorsの「信頼できる情報筋」によると、アップルは認定された技術者向けにMac構成ユーティリティ(ロジックボードや内蔵ストレージ修理後に利用される内部ツール)をアップデートし、新Mac Proを「DFUモード」にする方法を説明したとのことです。

このDFUモードとは、iPhoneなどのアップル製品が起動しなくなったり不具合が起きたとき、問題を解決するためのモードです。MacRumorsは情報源を守るために実物のスクリーンショットを共有していませんが、Mac構成ユーティリティの一般的な画像を紹介しています。ここでiMac ProやMac mini、MacBookに加えて、新型Mac Proもサポートされるようになったわけです。

さらに情報源は、こうした動きは新Mac Proの発売が近づいていることを意味しているかもしれないと伝えています。

今年6月のWWDC 19で発表された新Mac Proは、CPUは最高で28コアのインテルXeonが搭載可能、RAMは最大1.5TB/6チャンネル接続、内蔵電源の出力値は最高1400Wというヘビーな仕様です。

そして本体の正面側と背面側、それぞれに冷却穴が全面に敷き詰められた大根おろし(おろし金)のような外装は、アップルいわく「最先端のサーマルアーキテクチャ(熱管理構造)」の一部を構成しているもの。その冷却効果により、プロセッサは「常に完全に制約なし」で動作すると謳われています。

これだけの豪華スペックだけに、価格は5999ドルから。その一方でアップルはUSTR(米通商代表部)に主要パーツに関して「対中制裁第4弾」の関税免除を申請したものの、一部を却下された顛末もありました。

完全新規設計の16インチMacBook Proやアップル純正忘れ物防止タグとともに、10月内に開催されるスペシャルイベントで披露されるとの観測もありました。が、今月末まであと1週間のなか、イベントが開かれるとの告知は全くありません。もしかすると、新Mac Proはプレスリリースのみで発表および発売される可能性もありそうです。