iOS 13はWebページ全体をスクショ可能 「フルページマークアップ」を試す

iOS 13ではスクリーンショット機能が改善された。

改善された内容に触れる前に、スクリーンショットを撮る方法を説明しておく。ホームボタンのないiPhone(X以降)では、本体側面の「サイドキー」と「ボリュームアップキー」を同時に押す。ホームボタンのあるiPhoneでは、本体上部または側面にある「スリープ/スリープ解除キー」と「ホームボタン」を同時に押す。

【訂正:2019年10月14日11時31分 初出時に、スクリーンショットの方法として「長押し」と記載していましたが、正しくは「同時に押す」です。おわびして訂正致します】

改善された内容は大きく3つに分かれる。順番に説明していく。

Safariでフルページのスクショを撮れる

これまでも、Safariで特定のWebサイトを表示し、その内容を記録するのにスクリーンショットを使っていた人も多いはず。しかし、時刻やバッテリー残量などの余計なアイコンまで撮影されてしまい、その余分な部分をトリミングするのに手間がかかった。

しかし、iOS 13では余計な部分を省いた状態で撮影する「フルページマークアップ」という機能が加わった。

左側の「スクリーン」では、URLや検索バーに加え、前述のように時計やバッテリー残量などのアイコンも表示され、Webページ全体を表示できていない。

一方、右側の「フルページ」では余計な部分が消えていて見やすい。さらに、PDFとして、実際の画面には表示しきれない分(一番下までスクロールしたときに表示される内容)までを保存できる。

このようにWebページ全体を保存できるため「フルページ」という項目名なのだ。

残念なのは、記事執筆時点で、ブラウザではSafariでしかこの機能を使えないこと。Google Chromeではまだ対応していないようだ。

スクショにいろいろと書き込める

スクリーンショットを撮ると、マーカーツールに切り替えて、書き込みができる。

一番右にある「+」のアイコンをタップすると、「テキスト」「署名」「拡大鏡」「不透明度」などのツールを使える。

マップやiWorkなどのスクショも進化

スクリーンショット機能の改善による恩恵が受けられるのはSafariだけではない。例えば、Apple純正のマップアプリだとアイコン表示などを消して地図だけを記録できる。

こちらもSafari同様、時間やバッテリー残量などの余計なアイコンを省いた「フルページ」という項目を使える。

この他にも、iWork「Pages/Numbers/Keynote」で作成した資料を開き、スクリーンショットを撮ると、PDFで複数のページを保存できる。

ただ、Keynoteの場合は以前からPDFでスライドを保存する機能は存在していたので、Safariやマップほど利便性の向上は感じられなかった。