これは便利!! iOS 13はWi-Fiの選択がコントロールセンター内でOK

iPhone 11シリーズとともに配信がスタートしたiOS 13。すでにアップデートされたEngadget読者も多いと思いますが、実はコントロールセンターに、とても便利な改良が隠れていることをご存じでしょうか。

それはWi-Fiの設定。実は従来から使えたWi-Fiのオン/オフだけではなく、アクセスポイントの切り替えまでが行えるようになったのです。つまり、これまでは『設定』アプリを介す必要があったWi-Fi(アクセスポイント)の切り替えが、コントロールセンターから素早く行えるということです。

このため、たとえば「コンビニやカフェで店舗のWi-Fiに接続したい」という状況などでは、操作の面倒さが大きく軽減されます(なお、iPadOSでも共通の改良がなされています)。

さて、その操作のポイントは、「もう一押し」。もう少し細かく言うと、コントロールセンターでの長押しを2回実行することです。(なおiOS 13では、3D Touch対応機でも『プレス』こと強押しではなく、長押しの操作になっています)。

まずは動画をご覧ください。ここでの操作は、コントロールセンターを表示し、いったんWi-Fiをオフに。オンに戻した後、Wi-Fiリストを表示しています。

リストを一通り確認したあと、筆者の環境の場合『extended-stay』に接続した状態から、『Visitors』に接続を変更。続けてもう一度『extended-stay』に戻した後(「Wi-Fi設定...」をタップして)『設定』アプリのWi-Fi設定を呼び出す......という操作を行なっています(約40秒まで。なおその後は、Bluetooth機器のリストとAirDrop設定を呼び出しています)。

さて、具体的な操作ですが、まずコントロールセンターを表示させます(iPhone 11系などホームボタンのない機種では、画面右上付近から下にスワイプです)。

続いて、左上付近に表示されるWi-Fiのボタンを長押しします。すると『機内モード』や『モバイルデータ通信』などが表示される画面になります。

実はここまでは、従来と変わりません。しかしiOS 13では、ここのWi-Fiボタンがさらに長押しできるようになっているのです。これが「もう一押し」の操作です。

この長押しをすると、Wi-Fiアクセスポイントのリストが表示されます。接続したい場合や変更したい場合は、このリストから接続先を選んで、タップすればOK。パスワード入力などの必要があれば、続けて表示されます(ここ以降の操作は、従来と変わりありません)。なお、パスワードの有無や信号強度に関してもこのリストから確認可能です。

リストから接続するWi-Fiを切り替えた場合、現在接続中のアクセスポイントはリストの最上段に並べ替えられ、さらに名前の左にチェックボックスが付きます。切り替えに際しての画面アニメーションはかなり速いのですが、「現在繋いでいるのはリスト最上段」と認識しておくと、容易に確認できます。

さらに、リストの底面側にある「Wi-Fi設定...」をタップすると、『設定』アプリのWi-Fi設定画面が表示されます。Wi-Fiの詳細設定が必要になった場合などは、こちらを使うのがよいでしょう。

なお、コントロールセンターを呼び出した時点でWi-Fiアイコンをタップした(つまり、長押しをしない)場合は、従来通りWi-Fiが1日の間オフになります。「屋外移動中などで公衆Wi-Fiに繋がってしまうと、かえって邪魔。なのでオフにしておきたい」といった場合も、これまで通りの操作でOKというわけです。

そしてiOS 13で「もう一押し」に対応したのは、実はBluetoothもです。従来はWi-Fiと同じくオン/オフの切り替えしかできませんでしたが、長押し操作で機器リストが表示され、接続などの管理が行えます(サンプルの画面ではリストに何もない状態です)。

加えて(こちらは従来から使えるワザですが)、AirDropのボタンを「もう一押し」した場合には、共有範囲の設定が行えます。

このようにiOS 13でのWi-Fi切り替えは、コントロールセンター内だけで操作が完結できるようになったため、ぐっと手軽になりました。正直このあたりはAndroid勢のほうが便利だったので、今回でiOSがやっと追いついた......というより、なぜこれまで搭載されなかったのかが不思議なほどの機能です。

筆者は6月に開催されたWWDC 2019のiOS 13新機能紹介で、ひっそりと(?)これが並べられていたときに狂喜乱舞したのですが、実際に使ってみると、個人的にはこの一点だけでアップデートに値する、と思えるほど(もちろん他にも面白い新機能があるので、楽しんでいます)。

iPhoneやiPadで公衆Wi-Fiなどを使う際は、今後はぜひ「Wi-Fiボタンをもう一押し」してみてください。