お買い得感高し。8型ミニノートPC注目機、CHUWI MiniBook日本版がMAKUAKEに登場

廉価ながらヘビーユーザーのツボを突くWindowsタブレットやノートPCを得意とする中国CHWEI。同ブランドが手がける8インチ/1920×1200液晶搭載ミニノートPC『MiniBook』の日本版が、クラウドファンディングサイトMAKUAKEで出資受付を開始しました。

受付期間は11月29日までですが、早くも目標金額は達成しています。また、製品お届け予定は「2020年1月末までに予定」というステータスです。

原稿執筆時点での出資プランと価格は、2グレードのうち廉価なモデル(後述)が5万7085円から。主力となりそうな「ハイクラス版」のRAM 8GB/ストレージ128+256GB版が6万3560円から。最上位となるRAM 16GB/ストレージ128+512GB版が8万1150円からとなります。なおこれは、プリインストールOS(Windows 10 Home 64ビット)込みの価格です。

同社が今回のプランで用意するグレードは、「スタンダード版」と「ハイクラス版」の2種類。グレードの違いはCPU(SoC)のレベルに及ぶ大きなもので、スタンダード版がインテルの『Celeron N4100』、ハイクラス版は『Core m3-8100Y』です。

RAMとストレージの容量に関しては、スタンダード版とハイクラス版の下位がRAM 8GBとストレージ128+256GB。ストレージは「eMMCの128GBにM.2シリアルATA SSD 256GBが搭載される」という意味合いです。
さらにハイクラス版上位は、上述のようにRAM 16GB/ストレージが128+512GBと、並みのモバイルノートPC以上の構成となります。

またこのクラスで気になるストレージ速度に関しては、公称リード/ライト速度は最高500MB/秒。シリアルATAとしては水準となる速度を採用する模様です。

さて、全体としての特徴は、いわゆるミニノートPCの範疇に入りつつ、携帯性能と画面の大きさやキーボード配列といったバランスの点から注目される、8インチ液晶画面の本体構成。

本体サイズは201×128.6×19.3mm、本体重量は650gとミニノートPCとしてのコンパクトさを保ちつつ、画面は大きめの8インチ。解像度はこのクラスでの採用が多い、1920×1200。フルHDよりも縦方向に余裕ある、16:10のアスペクト比を採用します。

さらにミニノートPCでも――というより、ミニノートPCだから流行を見せつつある、タブレット兼用(360度ヒンジ)構造もしっかり採用。10点タッチパネルでの入力に加え、オプションでペン入力も可能です。

またキーボードは、ミニノートPCではまだ珍しい日本語配列。本体の大きさもあって一部変則的な配列ではありますが、日本語配列派が乗り換えても比較的違和感が少ないと思われます。さらに電源ボタンは、Windows Hello対応の指紋センサーを兼用する構造です。

ポインティングデバイスは、スペースキー上部(奥)側に光学センサーを搭載。「指をなぞることでマウスカーソルが移動する」タイプです。

拡張端子はUSB Type-C×1(電源入力兼用)、USB 3.0 Type-A×1、USB 3.0 Type-B×1に加え、ミニHDMIとマイクロSDカードスロットを装備。3.5mmヘッドホンジャックも備えます。

バッテリー容量は3500mAh/26.6Wh。公称駆動時間は6時間前後と、昨今のミニノートPCとしての水準といったところです。なおUSB Type-C端子からの電源入力仕様としては、USB PD 2.0準拠をアピール。具体的な出力仕様などは不明ですが、モバイルバッテリーからの充電も可能と謳います。

また、今回のMAKUAKEファンディングで出荷されるモデルは、技適(技術基準適合証明)マークを取得済み。ACアダプタのPSEマークも10月に取得予定と情報が公開されています。

このようにMiniBookは、ライバルとなるGPD PocketシリーズやOneMixシリーズの長所を取り入れてトレンドをキャッチアップしつつ、さらに日本語配列キーボードなどの特徴を見せる機種。

とくにハイクラス版はCore m3-8100Y搭載機種の中では比較的手頃なため、ミニノートPC全体を見渡しても性能と価格のバランスに優れていると呼べそう。気になった方は、チェックしてみる価値は十二分にあるモデルです。