スマホのお供に使いたい!モトローラのトランシーバー「TALKABOUT」がカラフルでカワイイ

モトローラのモバイル製品と言えば合体式スマートフォン「moto Z」やコスパに優れた端末「moto E」などが有名です。実はこれらスマートフォンはモトローラが2011年に事業を2分割した際に生まれたモトローラ・モビリティが展開しています。同社はグーグルに買収された後、2014年からはレノボ傘下になっています。9月6日からベルリンで開催されたIFA2019でもレノボブースにはモトローラの新しいスマートフォンが展示されていました。

一方、モトローラのもう1つの柱であったネットワークや企業向け通信機器事業は分社化によりモトローラ・ソリューションズが手掛けることになりました。そしてネットワーク事業はノキアネットワークス(当時はノキアシーメンスネットワークス)に売却され、現在はコンシューマー向け事業として「TALKABOUT」ブランドのPPT端末、つまりトランシーバーの展開を行っています。

トランシーバーと聞くと業務用の武骨なデザインのものや、登山やハイキング時に手軽にコミュニケーションを図る簡単操作が売りで、安価な製品を思い浮かべるかもしれません。モトローラももちろん業務用のトランシーバーを多数展開しています。これらの製品は我々一般消費者が手にして使うことは無いでしょう。

ところがIFA2019のモトローラソリューションズの端末展示コーナーへ立ち寄ってみると、そこにあるのはカラフルなボディーに身をまとった小型端末ばかり。思わず手に取って使いたくなりそうです。もちろん長年トランシーバーを手掛けてきたモトローラの製品ですから、かわいらしい見た目だけが売りではなく無線機としての性能・品質も一級品です。

カラフルボディーのモバイル機器といえば、ノキアとマイクロソフトが展開していたWindows Phoneスマートフォンが思い出されます。ボディーは原色を使いプラスチックの質感をそのまま生かした派手目な製品が多数展開されていました。しかしWindows Phoneの終了と共にその手の色をボディーに採用するスマートフォンは皆無になり、カラフル展開になった「iPhone 11」もアルミ+ガラス仕上げで上品な質感になっています。

モトローラのトランシーバーの最新モデルを眺めてみると、"安っぽさを感じさせない"カラフルな樹脂素材のボディーからは昔のWindows Phoneが思い出されます。「TALKABOUT T42」のホワイトボディーモデルはオレンジ、グリーン、ブルーの3色展開でアンテナがそのまま側面を回り込み、本体下部のストラップホールまでを覆うデザイン。なかなかおしゃれです。

「TLKR T41」は本体前面のスピーカー穴の大きさや本体デザインがやや古臭く感じられますが、こちらもカラフルなボディーが目を惹きます。

T42の3色に加え、ピンクカラーもありますがデザインはT42のほうがあか抜けた感じですね。なおトランシーバーの性能としては両者ほぼ同等で、通話エリアは4km。子供用に持たせることも考えられているためサイズも小ぶりになっています。

TAKLABOUTシリーズは本体デザインに共通性があり、T42の上位モデル「T62」はデュアルパワーで通話レンジは8Kmまで伸びたプロユースも視野に入れた製品です。ブラックボディーにブルーまたはレッドのアンテナが映えます。

なおいまどきのトランシーバーはすべてUSB充電に対応しているので、電池の交換や専用ACアダプタを持ち運ぶといった面倒な手間は必要ありません。ペアリングもボタン1つでワンタッチで行えます。

最上位モデルの「T82」はオレンジとイエローボディーの展開。こうしてみるとそれぞれの製品のターゲット層を本体カラーでうまく分けていることがわかります。アウトドアなタフネス端末はT82のこの色がよく似合います。

オレンジボディーのT82はIPx2の防水対応、水しぶきなどがかかる場所でも使えます。そしてイエローボディーのT82 EXTREMEは防水性能がIPx4に上がり登山などでの利用も意識。どちらも10Kmまで電波が届くとのこと。

トランシーバーは各国の電波法で規制されるために、海外販売品を持ち込んで国内で使うことはできないケースが大半です。一方海外旅行時に山登りや海辺に行くときは海水やアウトドアエリアでのスマートフォンの利用は気になるもの。そんな時は現地用にモトローラのトランシーバーを持っていくのもいいかもしれません。カラフルな外観は子供や女性が手にしてもおかしくないでしょう。今回紹介した製品はヨーロッパ向けとして販売されているので、ヨーロッパ旅行時に現地購入して使うのも楽しそうです。