Intelの次世代ノートPC水準「Project Athena」対応ノートPCをメーカー各社がIFA 2019で発表予定

大手半導体素子メーカーのIntelは2019年初頭に、ノートPCのユーザーエクスペリエンスを向上させる「Project Athena」というプロジェクトを発表しました。そんなIntelは2019年9月にドイツ・ベルリンで開催される世界最大の家電見本市「IFA 2019」において、Project Athenaに参加しているAcer、Asus、Lenovo、MSI、Razerといった企業から、Project Athena対応のノートPCが発表されると公表しています。

Intelが進めているイノベージョンプログラムのProject Athenaは、仕事・趣味・家庭といったユーザーのさまざまなノートPCの使い方に適応し、ユーザーが集中して作業を行うことを可能とし、常にノートPCを使用できる状態を提供することを目的としたものです。今やノートPCを必要とするユーザーは昔ながらのビジネスパーソンだけではなく、生産性のさらなる向上や創造性の加速といったことが求められているとのこと。

Project Athenaのエコシステムに参加する100を超えるパートナー企業と協力しつつ、さまざまなユーザーに利益のある機能の追加や省電力化に取り組んでいくとIntelは述べています。

Project Athenaで提唱されている機能の一部は、すでにいくつかのベンダーが実現しているものであり、Project Athenaは次世代ノートPCの基本的な水準を決定し、ノートPC全体のスペックを底上げする取り組みだとのこと。Project Athenaが求める機能として、生体認証の導入やスリープからの復帰を1秒以内にすること、応答性や接続性の向上、充電の高速化、バッテリー駆動時間の延長などが挙げられています。

2019年8月、IntelはProject Athenaに適合するノートPCに対し、「Engineered for Mobile Performance」認証マークを与えることを発表。PCメーカーや小売店は認証マークを使ってプロモーションを行うことができるとIntelは説明しています。すでに「Dell New XPS 13 2-in-1 Laptop」をはじめとするノートPCに認証マークが与えられ、Project Athenaの基準を満たしていることを示しています。

また、2019年9月6日から11日にかけてドイツ・ベルリンで開催されるIFA 2019においても、Acer、Asus、Lenovo、MSI、RazerからProject Athenaに対応したノートPCが発表される予定となっています。これらの新しいノートPCは第10世代Coreプロセッサを搭載しており、薄型軽量ノートPCでありながら高い性能を発揮するとのこと。

Intelの副社長兼ゼネラルマネージャーであるクリス・ウォーカー氏は、「Intelの比類のないリーダーシップとテクノロジーにより、Project Athenaのエコシステムでパートナー企業と深く協力して大規模な革新を推進し、次世代のノートPCエクスペリエンスを実現します」と述べました。