61W出力対応でこのサイズはヤバい! RAVPowerのコンパクトUSB充電器「RP-PC112」が魅力的

RAVPowerが8月1日に発売した「RP-PC112」は、次世代パワー半導体素材「GaN(窒化ガリウム)」を採用し、61WのUSB PDに対応した世界最小クラスのUSB充電器だ。初回販売分が即完売になった大注目ガジェットをさっそくレビューしていこう。

段違いに小さい!61W USB PD出力対応で世界最小クラスのコンパクトボディ

USB Type-C対応デバイスの増加にともない、ここ最近USB PDに対応した充電器がさまざまなメーカーから発売されているが、「RP-PC112」の最大の特徴は、なんといってもそのサイズ感だろう。本体サイズは49(幅)×49(高さ)×32(奥行)mmと、手のひらに収まるほどの小ささ。これで最大61WのUSB PDに対応しているというのだから驚きだ。

手元にあった46W USB PD対応のGOPPA「Energear」や、アップル「MacBook Pro 15」に付属する87W USB PD対応の純正充電器と大きさを比べてみたが、「RP-PC112」はとにかく段違いに小さい。これくらいのサイズ感の製品になるとプラグが折りたためないものもあるが、「RP-PC112」はしっかりと折りたたみ式プラグを採用し、コンパクトに収納できるのも◎。実際に手にしてみると、中身がけっこう詰まっているようで、重さは約105gと見た目よりもずっしり感じるが、「MacBook Pro 15」純正充電器の約292gと比べればかなり軽く、外出先にも積極的に持ち出せそうだ。ちなみに、今回はホワイトカラーのものを使用したが、ブラックカラーも用意されている。

さっそく、USB Type-C電圧・電流チェッカーを使って実際のUSB PD出力を計測してみた。手持ちの機材に61W USB PDにぴったり対応したデバイスがなかったため、今回は87W USB PD対応の「MacBook Pro 15」に「RP-PC112」を接続してテストを実施。接続直後から徐々に出力が高まっていき、最終的にはカタログスペックの最大61Wに近い約58W前後で充電できていることが確認できた。

これだけ小さいと充電中の発熱も気になるところ。スマートフォン用サーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」を使って、「MacBook Pro 15」に急速充電中の表面温度を計測してみたところ、もっとも熱い箇所で約60°という値を示した。「RP-PC112」は発熱を抑制するため、GaN(窒化ガリウム)を採用したことをアピールしているが、サーモグラフィーカメラの画像を見る限り、筐体全体でうまく熱を発散するようにしているようだ。手で触れた感じではじんわりと発熱していることがわかるレベルで、触ってすぐにやけどするといったことはまずなさそうだ。

持ち運び用に1台持っておきたいコンパクトなUSB充電器

近年、USB Type-CとUSB PDの登場でより大きな電力を必要とするデバイスにも安定して電力を供給できるになったいっぽうで、扱う電力の増加に合わせてUSB充電器の大型化が気になっていたので、このサイズ感を実現した「RP-PC112」の登場は大いに歓迎したい。最大61WのUSB PDということで、スマートフォンやタブレット、モバイルノートPCなど、1台あれば色々使えそうだ。価格も4,599円(ホワイト)/4,799円(ブラック)とお求めやすいので、カバンの中に忍ばせても邪魔にならないコンパクトサイズで高出力のUSB充電器を探している方は、ぜひ導入してみてはいかがだろうか。